この記事で分かる
アコースティックギターでのライトハンド奏法の基本、やり方ステップ、ならないときの原因とコツ、練習曲例までで、アコギでもタッピングサウンドを楽しめる。
エレキギターのイメージが強いライトハンド奏法(タッピング)ですが、アコースティックギターでも十分に楽しめます!エディ・ヴァン・ヘイレンのような派手なタッピングから、繊細なハーモニクスまで、アコギの豊かな響きで独自の表現が可能。
この記事の目次
ライトハンド奏法とは?アコギでの特徴
ライトハンド奏法(Right Hand Tapping)は、右手(または左手)の指でフレットを叩いて音を出すテクニック。エディ・ヴァン・ヘイレンが1978年の「Eruption」で有名にしましたが、アコギではスタンリー・ジョーダンやマイケル・ヘッジスが先駆者です。アコギの特徴はエレキより豊かな倍音と響きで、タッピング音が自然に広がる点。エレキのようなディストーションは使えませんが、クリーンで美しいハーモニクスやアルペジオ風表現が魅力。2025年現在、アコギタッピングはフィンガースタイルの延長として人気です。
アコギとエレキの違い
エレキはハムバッカーとディストーションでタッピングが派手ですが、アコギはナチュラルな響きが命。弦テンションが高めで叩きにくいが、倍音が豊かで美しい。エレキは左手のハンマリング/プリングがメイン、アコギは右手タッピングで両手活用が多いです。
アコギでライトハンド奏法をやる基本ステップ
初心者でもできる基本的なやり方をステップで解説します。アコギ特有のポイントを押さえましょう。
ココがポイント
アコギは右手の叩き方とタイミングが鍵。リラックスして練習を。
step
1ギターと姿勢の準備
アコギを膝の上やスタンドで安定。ライトゲージ弦(.011-.052)でテンションを下げ、叩きやすく。座り姿勢で右手が自然に届く位置に。
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2基本タッピング(右手1本)
12フレットハーモニクスを右手人差し指で叩く。左手を離し、叩くだけで音が出る練習。叩く強さを調整し、クリアな音を目指す。Tip: 爪を短くし、指の腹で叩くと響き良い。
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3左手ハンマリングと組み合わせ
左手でフレットを押さえ、右手で高いフレットを叩く。例: 5フレット押さえ、12フレット叩く。プリングオフで音を伸ばす。Tip: アコギは弦振動が大きいので、タイミングを少し遅めに。
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4両手タッピング(8フィンガー)
左手で低音弦、右手で高音弦を叩く。例: 左手5-7-8フレット、右手12-14-15フレット。アルペジオ風に交互叩き。Tip: ゆっくりから始め、速くする前にクリアさを優先。
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5ハーモニクス活用
自然ハーモニクス(5,7,12フレット)を叩きで強調。右手で軽く触れながら叩くテクニックで鐘のような音。Tip: アコギのボディ響きを活かし、叩き位置を微調整。
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6曲への応用
簡単なフレーズから。例: 「Canon in D」のアルペジオをタッピングで。徐々にオリジナルフレーズ作成。
アコギはエレキより弦テンション高く、叩きにくい。最初は12フレット以上で練習し、徐々に低フレットへ。
ライトハンドが鳴らないときの原因とコツ
「叩いても音が出ない」「ブツブツする」といったトラブルは初心者あるある。以下に原因と対策を。
ココがポイント
鳴らないのは叩き方とタイミングの問題が9割。焦らず調整を。
鳴らない原因とコツ
- 叩く力が弱い/強すぎる: 弱いと振動不足、強いとミュート。コツ: 中指や人差し指の腹で垂直に叩き、軽く跳ね返すイメージ。エレキより少し強めに。
- タイミングが合わない: 左手ハンマリングと右手叩きの同期ミス。コツ: メトロノームでゆっくり練習。左手プリングオフと右手叩きを同時。
- 弦テンションが高い: アコギの標準弦で叩きにくい。コツ: ライトゲージやシルク&スチール弦に変更。アクション低めに調整。
- 指の位置が悪い: フレット真上ではなく、少し手前で叩く。コツ: フレットワイヤー近くを狙い、弦の振動スペース確保。
- ノイズやミュート: 余計な弦に触れる。コツ: 左手で不要弦を軽くミュート。右手親指で低音弦タッチミュート。
鳴らないときは「叩きすぎ」か「弱すぎ」。録画でフォームチェックし、力の加減を調整。
アコギライトハンドおすすめ練習曲とアーティスト
実践で上達するおすすめ曲と参考アーティストを紹介します。
ココがポイント
簡単曲から始め、アーティスト動画でイメージを。
おすすめ練習曲とアーティスト
- 初心者向け: Canon in D(パッヘルベル): アルペジオ風タッピングで簡単。右手8フィンガー練習に最適。
- 中級: Tears in Heaven(Eric Claptonアレンジ): ハーモニクスとタッピングで情感表現。クリーンな響きを活かす。
- 上級: Because(The Beatlesアレンジ): 両手タッピングでメロディとハーモニー同時。
- 参考アーティスト: Michael Hedges(パーカッシブタッピング)、Andy McKee(ハーモニクス活用)、Tommy Emmanuel(高速タッピング)。YouTubeでスロー動画参考。
アコギライトハンドの注意点と上達のコツ
安全に楽しむための注意点と、早く上達するコツです。
ココがポイント
指の負担を最小限に。ゆっくり練習が上達の近道。
注意点とコツ
- 指の負担: 叩きすぎで腱鞘炎リスク。コツ: 毎日短時間、休憩挟み。ストレッチ必須。
- 弦とギターの選択: ライトゲージと低アクションで負担減。アコギはボディ響き活かすため、良い個体を選ぶ。
- 録音とチェック: 練習録音でタイミング確認。スロー再生で改善点発見。
- アコギ特化コツ: エレキより響き重視。叩き後すぐにプリングで倍音を伸ばす。ボディタップ併用でパーカッシブに。
まとめ: アコギでライトハンドをマスターしよう
この記事では、アコギでのライトハンド奏法の基本ステップ、鳴らないときのコツ、練習曲、注意点を専門的に解説しました。アコギはエレキとは違う豊かな響きで、タッピングが美しいハーモニクスを生みます。構造的に弦テンションが高いため、ライトゲージ弦とゆっくり練習が鍵。叩き方とタイミングを調整し、指の負担に注意すれば、初心者でも1ヶ月で基本フレーズが弾けます。Michael HedgesやAndy McKeeのような表現を目指し、アコギの新しい可能性を開拓しましょう。今日から12フレットハーモニクスを叩いてみてください。アコギタッピングの魅力に、きっとハマります!
