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【トラスロッドの回し方:ギターがグッと弾きやすくなる!】

投稿日:2019年1月7日 更新日:

トラスロッドを回す方向

まずは下記のリンクでギターが順反りか逆反りかを判断しましょう。どちらか分かっている方はそのまま下へスクロールしてください。

参考:【ネックが曲がっている!!順反り・逆反りって何?!】

順反りの場合の回し方
(弦高を下げたい場合)

順反りを直したい場合はトラスロッドを締める事で引っ張り、逆反りに力を加えます。基本的には誰でも認識出来る程これで弦高は下がります。これは時計回りで行いますが一気に回しすぎるとネックの状態を痛めますので注意が必要です。

順反りではない場合
(弦高を上げたい場合)

となると当然反時計回りはトラスロッドの張力を弱めて弦の張力を強めます。(あえて「逆反りを直したい場合」とは明言しないのはシングルアクションの場合は前述した通りトラスロッドによる直接的な効果が有るわけではないからです。

トラスロッドで解決するギターの悩み

れお
れお
弦がビビってる!
ネックが曲がってる気がする!
ぽち
ぽち
たま
たま
弦高が高くて弾きづらいにゃ!

トラスロッドの調整にたどり着いた人は上記の様な悩みを持った人が多いのではないでしょうか。「更にギターが弾きやすくなればいいな」「ネックの反りを直したいな」と思っている方の為にこの記事ではトラスロッドについて解説していきます。

トラスロッドを回す方向に関しては冒頭で解説しています。以降は注意点やトラスロッドについての解説になります。

トラスロッドを回す効果

トラスロッドを回す事で以下の効果を得る事が出来ます。

・弦高を下げる事が出来る
・弦高を上げる事が出来る
・弦のビリつきをなくすことが出来る

トラスロッドとは何か?

そもそもトラスロッドとはなにか。トラスロッドとはネックに埋め込まれている鉄の棒です。ギターに入っているのは大体がシングルアクションと呼ばれる1本だけのタイプのもので、かの有名なGibson社による特許が取得されアジャスタブル(適応性のある)トラスロッドと呼ばれます。ここではこの大多数を占めるシングルアクションタイプのトラスロッドについて書きます。

シングルタイプトラスロッド

この鉄の棒はネックの中にあらかじめU字に曲がった状態で埋め込まれていてこれを引っ張って伸ばしたりすることでネックの状態を変化させています。トラスロッドはネックの補強に大きな効果を発揮している部品で、ネックの形状変化による楽器への影響に大きな役割を担っています。どの様にしてこれがネックの状態に影響を与えるかを考察していきます。

トラスロッドを回す仕組み

例えば、ネックが順反りに曲がった状態があるとします。順反り状態のネックでU字のトラスロッドを引っ張ります。

すると、U字が引っ張られ底が持ち上がります。

この持ち上がる力を利用してトラスロッドは順反りに対抗する力をかけています。

トラスロッドは記憶形状?!

間違えの多い考え方が、「トラスロッドが形状記憶機能の様な役割を持っていて底を持ち上げると元に戻る力が発生してネックをまっすぐにする」という考え方とバネが入っていてそれが弦の張力に対抗しているという意見もありましたが、バネや形状記憶を採用しているトラスロッドは今のところ発売されていません。

トラスロッドの役割と機能

ちなみに、逆方向である逆反り→順反りでのトラスロッドの役割についてですが、このシングルアクションとは、名前の通り「単一活動の」という意味で、引っ張ることによる順反りへの効果のみの期待しか見込めません。要するに逆方向である逆反りにはほとんど効果がありません(逆反り補正に効果のあるトラスロッドはあります)。ですが、トラスロッドによる張力を緩めてあげると弦による30kg~50kgの張力がかかっていますので順反りに戻ろうとする力が加わってあたかもトラスロッドによって形状が変わったと誤解しやすいのです。

トラスロッドの手順と注意点

トラスロッドの仕組みは前述した内容の通り、下手にいじるとギターが壊れる可能性もあるのでしっかり手順を追って慎重に調整してみよう

手順①準備

六角レンチを準備する

トラスロッドの回し方ですが、ほとんどのトラスロッドはドライバー或いは六角レンチで回します。アコースティックギターの場合は5㎜規格の六角レンチが一般的に使用されることが多く、使用する六角レンチはギター(楽器)専用ではなくても問題はありません。Martinなど特異な物を除いて下記のリンクの様なセットのレンチを買っておけばサイズが合うのが見つかります。

様々な規格のギターに合わせた六角レンチセットになります。

手順②確認

回す場所の確認をする

回す場所ですが、アコースティックギターの場合は多くがネックの根本部分(ボディ側)にあり、サウンドホールからレンチを差し込みます。サウンドホールからネック側をのぞき込みますとネックにトラスロッドがあるのが見えます。

注意点・イレギュラー

メーカー 状態 対処法
Martin トラスロッドが奥にあってほとんど目視することが出来ない。 ロングレンチが必要

楽器の機種によってはトラスロッドがないものもあるので注意

手順③トラスロッドを回す

※初めは90度以上は回さない

回し方の前にこれだけは気を付けてください。トラスロッドはいわば無理やり木材を曲げている状態なのであとからじわじわと効果が出てくる場合があります。ですので変化がないからと言って一気に回すのはNG。まずは90度程回して1日様子を見ましょう。

※弦は緩めなくとも良い

回すときですが、90度程であればさほど大きな負担にはならないので弦は付けたままでも回すことが可能です。ですが、弦の状態が古い・ギターに負担がかかるのが心配という方は弦を半音くらい緩めて作業しましょう。

更にメンテナンスに興味がある人は更に下の記事もおすすめです。

作業道具一覧

作業開始前にしっかりと準備しましょう。

六角レンチセット

様々な規格のギターに合わせた六角レンチセットになります。

六角は必須。

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弦交換の七つ道具セット:ストリングワインダーセット

ギターに必要な動画がすべて一つに。弦切用のニッパー。巻弦用のストリングワインダー。ピン抜き用のピンプラー。一本あれば他はいらない万能道具の登場。

手で巻くより遥かに効率的。是非一つは持っておきたい。

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まとめ

トラスロッドについてまとめましたが、前提として主にシングルアクションタイプの アコースティックギターのトラスロッドについて書いています。ネック側から回すものもあれば2本回さなければならない楽器もあり、ここで全てを網羅することはしませんが、ご自身の所持している楽器のトラスロッドのタイプを把握することはその楽器を保管・管理する上では重要です。初心者でこれから初めてトラスロッドをいじろうと考えている方は、ネックの状態を簡易的に変化させる事ができる利点がある代わりにに回しすぎによる材質の劣化等それなりのリスクが有ることを認識した上で挑戦してみることをお勧めいたします。

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