【ギターメンテナンスしたい人の為の接点復活剤の知識】

投稿日:2019年4月17日 更新日:

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ノイズなどの原因になる

接触不良

ガリの発生

など機材は経年劣化と共に

トラブルとは切っても切り離せません

そんなこんなで私も有効なメンテ術を模索して

色々試しましたが、

様々なメンテ用品の中でも

接点復活材について使ってみた感想と

調べて分かった事などをまとめておきます。

接点復活材とは何か?


電子機器等の接続部を洗浄・保護する主にスプレー状の薬品であり、

通電状態の改善や維持に用いられる。

電子機器の表面のサビを取り除いて新たな膜を張り、

通電を良くするみたいな商品が多い。

コンタクトスプレーとも呼ばれる。

 

電子楽器なんて物によっては

通電しなければ音が出なかったり

音色に直接関わる事ですから、

スプレーをシューてやるだけで

接点が復活するなんて夢みたいな話です。

接触不良の原因

まず、どういった状況下で接触不良になるかといいますと

使用による磨り減り(微摺動摩耗 )

錆び(酸化)

異物付着

腐食

半田接合異常

が想定されます。 (富士通クオリティラボ参照)

接点復活材の原料

さっそくですが、

接点復活材の原料は

第二石油類10mlNET80ml

と記載されていました。

(FERNANDES社の999sを参考)

FERNANDES社 999S

フェルナンデス 999S/CONTACT REINFORCER 接点復活 です。音質低下の原因となるスイッチ、ヴォリュ ム、プラグ、ジャック等の汚れを落とし、さらに電導性を強化するス パ ・オイルです。内容量:80ml※注意!ラッカー塗装のギターやベースには御使用にならないで下さい。

第二石油類

とは何かを調べてみると、、

消防法の第4危険物であり

引火点21℃以上 70℃未満の液体

だそうです(大阪大学環境安全研究センターより)。

実際何が入ってるかまでは

細かくは記載されていないですね。

FERENANDES社に直接聞いてみようとしましたが、

結果的に教えてくれませんでした。。^^;

(余談ですがFERENANDES社は

意外にも日本のメーカー)

電化製品全般用の接点復活剤

そこで、ホームセンターなどで売っている

電化製品全般用の接点復活剤を調べると

参考の接点復活スプレーはこちら

KURE 接点復活スプレー

スイッチ、リレー、配電盤、プリント配線回路、コンピューター、テレビ、コピー、ファックス、通信電話機器などの接点復活。※フレキシブルケーブル(フィルムケーブル)、導電性ゴムには使用しないで下さい。

成分

 
一般的な用途の接点復活剤は
 
溶解剤
 
 
防腐剤
 
等の保護液とが
 
主成分ということが分かりました。
 
中には電動物質を含むものもあるそうです。
 
つまり、

効果

接触不良の原因として挙げた
 
摩耗に寄る磨り減り
 
及び
 
異物付着を溶剤
 
 
溶剤によって洗浄し金属が
 
更に摩耗する事や酸化するのを防ぐ
 
為に保護液を塗布する様です。

FERNANDES社による999Sの直接見解

 

FERNANDES社の

第二石油類、NET

上記の類の物だと想定しました。

 
ちなみにFERNANDES社に
 
直接聞いてみた際にいただいた見解では、
 
洗浄によって導電性を高める液
 
だそうで、
 
直接的に導電性を補助するものではない
 
だそう。
 
電気さえ通ればいい製品とは違って
 
導電性物質を吹きかけるとなると
 
音質に直接影響あるでしょうし、
 
製品開発上はそれが最良なのかもしれませんね。

接点復活材の注意点

 
注意点として、接点復活剤は
 
洗浄+保護
 
の役割がメインだという事。
 
復活剤というネーミングではありますが、
 
保護液と洗浄液により本来の通電性が戻るメンテ用品
 
だと認識するのが正解な様です。
 
ですので当然
 
サビてしまった・・・
 
などの根本的問題には無力でしょうし、
 
短いスパンで何回も洗浄しても
 
効果は期待出来ないでしょう。
 
 

また、洗浄液になりますので

パーケージにも記載されていますが

ギターの塗装への塗布は当然NG。

スプレータイプの物は

一旦綿棒等に付けてから使用するのがいいでしょう。

総括

総括として、
 
999Sに関してはあくまで
 
日頃のメンテナンスとして、
 
品質改善よいうよりは維持という事に
 
重点をおいて利用してみてはいかがでしょうか。
 
また、ホームセンターに売っているものは
 
溶解剤防腐剤導電物質
 
等内容物をよく確認してから
 
塗布するのが良いと思います。
 
特に導電物質を直接塗布する場合は、
 
溶機器に対しての塗布物の伝導率が
 
低いとかえって劣化させてしまう
 
可能性もありますので十分にご注意下さい。
 

補足:その他の接点復活グッズ

 
補足ですが、
 
導電物質のみを直接塗布して
 
接点の密接度を高くして導電率をあげる製品
 
も見つけました。
 

エツミ ナノカーボンペン

 

こちらはカメラなどの

精密機器にも使用されている商品で、

名の通りカーボンの粒子を塗布する事で

機器感の接点の溝を埋める物の様です。

私がヨドバシカメラで見つけた時は

店頭価格が660円でしたので

ネットでも店頭でもほとんど値段は変わらないですね。

 

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