指が硬くなるまでの期間は?
ギターを弾くことで指が硬くなる(コールスが形成される)までの期間は、個人差がありますが、一般的には次のような目安があります。
段階を踏んで1ヵ月程かかる!
最初の痛み
ギターを始めたばかりの人は、弦を押さえることで指先が痛む経験をするでしょう。
これは数日以内に感じることが多いです。
コールスの初期形成
1週間から2週間程度で、指先が厚くなり始め、
皮膚が硬くなる初期の兆候が見られることがあります。
硬くなるまで
通常2週間から1ヶ月かかります。
ただし、この期間は練習の頻度、時間、個々の皮膚の特性、弦の種類
(特にナイロン弦かスチール弦か)によって大きく変わります。
完全なコールス形成
完全に硬くなり、痛みがなくなるまでには、早い人で1ヶ月、
平均的には2ヶ月から3ヶ月かかる場合が多いです。
ただし、これ以降も練習を続けることでコールスはさらに厚く、硬くなります。
コールス(Callus)は、皮膚が繰り返し圧迫や摩擦を受けることで形成される硬化した皮膚の部分を指します。
注意点として、コールスが厚くなりすぎると感覚が鈍くなることがあるため、適度な保湿とケアが必要です。また、過度に練習して指を傷つけると、コールスが正常に形成されない場合もあるので、適度な休息を忘れないようにしましょう。
練習で指を硬くする効果的な方法
定期的な練習
毎日15-30分
毎日少しでも練習することで、指先に一定の圧力がかかり、コールスが形成されやすくなります。長時間連続で弾くより、毎日15-30分の練習が効果的です。
適切な弦の選択
低張力がおすすめ!
最初はナイロン弦のギターや低張力のスチール弦を使うと、指への負担が少なく、コールスが形成されやすいです。その後、徐々に高張力の弦に慣らしていく。
正しい押さえ方
指先で押さえる
指先を弦に垂直に押さえることで、効率的に圧力をかけ、コールスが形成されやすくなります。指の側面ではなく指先を使うように
指先のケア
保湿
指先が乾燥しすぎるとコールスが硬くなりすぎることがあります。適度な保湿で皮膚の状態を保ちましょう。
練習後の休息
やり過ぎない
練習後には指が回復する時間を設けることで、健康なコールス形成を促します。過度に練習して指を傷つけないように。
痛みを乗り越えるためのテクニック
練習時間は少しずつ増やす
初めは短時間(10-15分)から始めて、徐々に時間を増やす。指が痛み始めたら、そこで練習を止めるか、他の部分(例えば理論学習)に移行。
回数に分けて練習
痛みを感じたらすぐに休息を取る。指の回復には時間がかかるので、一日中練習するのではなく、数回に分けて行う。
マインドセットしておく
痛みは一時的なもので、コールスが形成されれば減少するということを理解する。痛みを乗り越えるメンタルを保つ。
指はどのくらいで元にもどる?
コールスが元の状態に戻る(硬さや厚さが減少する)までの期間は、個々の生活スタイルや手の使用頻度に大きく依存しますが、一般的な目安として以下のような傾向があります。
step
11-2週間
ギターの練習を完全に休止し、指にほとんど圧力がかからない場合、痛みはすぐに消え、コールスも柔らかくなり始めます。しかし、この段階ではまだ厚さがある程度残っています
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21-3ヶ月
ギターを全く弾かない状態が続くと、コールスは徐々に薄くなり、硬さも減少します。1ヶ月も経つと、再びギターを弾いたときに痛みを感じることがあります。
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33ヶ月以上
3ヶ月以上ギターから離れると、コールスはかなり薄くなり、特に皮膚の再生力が高い若い人や手を使う仕事に就いていない場合、元の柔らかい状態に戻ることがあります。半年以上経つと、再びギターを始めた際には、初心者と同じような痛みを経験する可能性があります。
ギター用指サックで痛みを減らそう
ギター用の指サック(フィンガーキャップ、フィンガーコットとも呼ばれます)は、次のような目的で使用される小型の保護具です。
指サックは保護には有効ですが、感覚が鈍くなるため、長時間の使用は避けた方が良いです。技術的な成長を阻害する可能性や今回のように指が硬くなるのが遅くなる可能性があります。
利点としては、
練習時間の延長
指先の痛みを軽減することで、より長時間練習することが可能になります。これにより、技術の習得が早まる可能性があります
回復期の保護
指に傷ができたときや、コールスが形成されるまでの期間、指を保護しながらも練習を続けられるため、休止期間を短縮できます
技術的な挑戦
新しいテクニックを試す際や、特に難しい曲を練習する際に、指先の痛みが少ないことで挑戦しやすくなります
更に詳しくは下に参考を載せておきます。