Gibsonってどんなギター?
最大手ギターメーカーの一つであるGibson社が製造しているギターであるシリーズの中でも今回はJ-45に焦点を合わせてご紹介していきます。
Gibson社は言わずもがな国内外問わずに認知されている超有名ギターブランドの一つであり、幅広いアーティストに愛用されています。アメリカに本社をおくギブソン社ですが、創立は1894年と100年以上の歴史を持ちます。
ギターの普及とロックやポピュラーミュージックの発展に多大な影響を与えてきました。エレキギターではレスポールという機種が世界的に人気でハイエンドブランドとしてその名を馳せています。アコースティックギターも数々の名機を産出していますがその中でも特に人気なのが今回ご紹介するJ-45です。今回はJ-45がなぜそれほどの支持を獲得しているのかを深堀していきます。
J-45ってなんの数字?
非常に長い歴史を持つギブソン社にはジャンボ(Jumbo)というシリーズを台頭にアコースティックギターの歴史を築き上げてきました。ジャンボシリーズは年代と共に発展し様々な変化を遂げてきました。そんな中の一本が名機J-45です。
ジャンボシリーズの中の一本という意味で1942年に誕生したJ-45ですが、Jumboというギター自体はそれよりも前から製造されていました。
J-45は歴史が長くすべて同じではない
J-45もジャンボシリーズと同様長い歴史を持っていますので歴史と共に材や構造等が変わったりしてきました。年代によっては非常に希少価値が高く、資産として保有する人もいる様です。
J-45の由来に関してですが、実はシリーズの型番というだけではなくネーミングの由来はその値段からだそうで、販売当時の値段はなんと$45(日本円で5000円~6000円相当)程だったそうです。およそ70年前の話ですので紙幣価値に違いはありますが、現在の値段はその何倍にもなっています。
Gibson J-45使用アーティスト
J-45を使用しているアーティストを一部ご紹介致します。
スペック比較表
トップ | シトカスプルース |
バックサイド | マホガニー |
ネック | マホガニー |
指板 | ローズウッド |
サドル | 人工象牙 |
ネック幅 | 1.725" / (43.82mm) |
スケール幅 | 24.75" (628.65mm) |
フレット数 | 20 |
付属品 | ハードケース |
値段と音
Gibsonは言わずと知れた高級ギターになります。廉価版などは別機種としてはありますが、Gibsonブランドのギターはどれも一流品らしい値が付きます。実際の値段に関しては閲覧サイトや新品中古によって幅はかなり大きく開く様ですがJ-45standardの相場は大体30万円前後の様です。
音に関してですが、J-45のアコギは一度聴いたらすぐにわかるほどに特徴的な音です。煌びやかで芯がしっかりしていてレコーディングでもしっかりと繊細な音を奏で、ライブパフォーマンスでも他の楽器に埋もれない実力を発揮します。空間に独特な広がりを持たせ、すぐに他のギターと違いが分かるほどに個性がある「ギブソン音」です。
ネックの形状が握りやすい
J-45の最大の特徴といっても過言ではないのがスケール幅の短さです。628.65mmのスケール幅は一般的なドレッドノートサイズのギターと比べるとかなり短いといっても過言ではありません。一方でボディはジャンボというドレッドノートにまったくひけをとらない大きさの為、しっかりと音が広がります。
スケール幅が短いギターは一般的には弾きやすいギターであると言われています。実際には弦の高さや指板のアールなど様々な要因も関係してきますが、その点J-45最大の人気は完璧にバランスが調整されたギターだからであると言えます。カッタウェイこそありませんが、テクニカルフレーズから味のあるフレーズやスラム奏法などもしっかり対応できるギターです。
Taylorはなんといっても弾きやすさに対する音の良さが抜群です。一般的なギターではぼやけがちな低音は輪郭がはっきりしていて、高音とのバランスもしっかりしています。高音弦側もしっかりと音の芯がでてピアノなどとのアンサンブルにも埋もれない強さとウェット感を持っています。
studioとの違い
studioはj-45の廉価版のシリーズであると言えますが、本シリーズは既に生産が終了してしまっていて流通も少なくなっております。具体的には使用している材が違って、ウォールナットが主に使用されていてサイズ規格は同じです。ちなみに色は2色まで選べたようでしたが、standardの様なものを求めている人にとってはサンバースト一択でした。