マーシャルとJCはどちらを選ぶべき
音楽のリハーサルスタジオで定番と言えばジャズコーラスことJC120とマーシャルことMarshall JCM2000ですが、ギターを初めて間もない頃はこの二つのアンプの違いに迷ってどちらを使えばいいのか悩んでしまうのではないでしょうか?
二つの定番アンプ
今回はJCはJC-120に焦点をあて、マーシャルはJCM2000を比較の対象とします。この二つのアンプはリハーサルスタジオでは定番のアンプでほどんどのスタジオに置いてあります。また、音作りもこの2台から始める人も多くマーシャルに関しては小型のアンプを自宅の練習用として購入されることが多く非常になじみのあるアンプになっています。
マーシャルの特徴・見た目
真空管が特徴
まず、マーシャルの特徴ですがJCとの違いはなんといっても真空管アンプである点です。
真空管はその音色に惚れ込む人が多く、真空管を搭載しているというだけでマーシャルJCM2000を選ぶ価値があります。
マーシャルの音は独特
アンサンブルの中ではしっかりエッジをきかせ、リードの際には音が抜けが良くクリーンから歪みやリバーブとなんでもござれのオールラウンダーだと言えます。
JC(ジャズコーラス)の特徴・見た目
箱みたいなアンプ
ジャズコーラスは国産のメーカーが販売しているコンボアンプでまるで箱の様な形をしています。ジャズコーラスと名前がついている通りコーラスは非常に評価が高く、「まるでジャズコのようなコーラスだね」と例えられる事が多々あります。また、頑丈でしっかりとしたパワーもあり真空管にも負けない音色を出します。
アンプの比較
どっちがいいの?比較
それではJCとマーシャルを性能や実用性から比較してどちらがどういった人におすすめなのかを考察していきます。
マーシャルはこんな人におすすめ
エフェクターとか他に機材を持っていな人
マーシャルのアンプはなんといっても歪ませられます。JCでは歪みノブはあるものの実践的というよりは倍音強化の様な役割と捉えられますが、マーシャルは直アンプでも十分に実践的に使うことが出来ます。
真空管の音にこだわりを持つ人
「真空管=音が良い」という訳ではありませんが、真空管の持つ音に魅了される人が多いのは事実です。特に真空管はギターのもつ倍音を綺麗に聴かせてくれますので真空管の持つ独特の音色にこだわりたい方にとってはうってつけのアンプと言えます。
普段からマーシャルを使っている人
種類を違うものを使用していたとしても普段からマーシャルのアンプで音作りをしている人はJCM2000を推奨します。大音量で弾く事で普段自宅では気が付けない音の要素に気が付いたり、弾き方のニュアンスをダイレクトに反映してくれるアンプです。
JCはこんな人におすすめ
クリーントーンにとことんこだわりたい人
ジャズコーラスは音を言葉に例えるとパリッとしている印象です。また、JCの持つパリッとした音は非常に汎用性が高く、歪みも綺麗にのりますしクリーントーンとしても美しい旋律を奏でるのに適しています。アルペジオフレーズにJCの内蔵エフェクトであるコーラスをかけて弾いた音はどんな高級アンプにも引けを取りません。
自分で音を1から作りたい人
マーシャルはある程度歪みの音色に合わせたクリーントーンを開発してあると言えますが、JCは主にクリーントーンを想定しているのでエフェクターなどでその可能性を無限大に広げる事が出来ます。ある程度アンプ側でイコライジングしてから歪みを作り込むことでどんな要望にも応えられる最強のアンプと言えます。
BOSS製品愛好家
ROLAND製品はやはりROLAND製品と非常によく合います。マーシャルはイギリスの製品ですが、BOSSやJCは国産ですので電源や鳴り方も様々なものが国内シェアを意識されています。音に関しては好みの範疇を出ませんが、やはりわずかな愛称が音を大きく変えたりしますので拘り切りたい人にはおすすめです。
最後に:マーシャルの音抜けの良さ
JCに比べてマーシャルの方が音抜けがいいと感じたことないでしょうか?これには大きく2つ理由があります。
音色が大人気
一つは音色です。マーシャルの真空管は倍音を非常に綺麗にならしてくれるためJCを使っていると音圧が高くないような感じがすると思います。一方で周波数帯域を広くカバーしているという意味ではこの音抜けの良さはボーカルやアンサンブルとのバランスの調整が重要になります。
スピーカーの位置
二つ目はスピーカーの位置です。マーシャルのスピーカーはヘッドの下で比較的高く、耳に届きやすい位置にあります。音の抜けにスピーカーの高さは重要でほとんど地べたに置いてあるような形になるJCはスピーカーが弾く為音が回りにくい特性があります。このためJCを縦置きにしたり椅子の上に載せたりする人もいる程です。