AIに職を奪われるパートランキング
AI技術が巡るしいほどに技術の発展を遂げ、遂に音楽も自動で生成するAIまで登場しました。
AIがとって変わる職業のリストなども公開されたりと職業形態も変化を求められる時代になりましたが、ミュージシャンもうかうかしているとAIが代わりになってしまいます!
今回は主にバンド形態での各パートドラム、ベース、ギター、ボーカル、キーボードに限定してその中でAIに職を奪われるであろうランキング発表します。
また、今回は一概にAIと記述していますが、これだったら打ち込みでいいよねといった感覚でAIを認識してもらえればと思います。
AIに職を奪われにくいだろう順でご紹介します。
5位!
ボーカル
ボコーダーから始まってボカロなどが流行、歌のAI化は今ではすでに一部のマーケットでは主流となりつつあるジャンルにまでなりました。
一方で同様にボーカル側からAIに寄っていく様な動きもあり、ボーカル編集ソフトでケロケロボイスなどの過度な編集も次第に作品として認知され、受け入れられる様になりました。
次第にAIと生歌との境目が薄れていき、着地点を探している様な状況ですが、やはりライブパフォーマンスやボーカル要素以外のカリスマ性などが求められるだけに、ボーカリスト自体が完全にAIに変わるのはまだ先になりそうです。
フロントマンとしての人気はやはりAIにはどうしても超えられない壁の一つであり、最近では高感度やパフォーマンス面を重視したアーティストの舞台裏のドキュメンタリーやダンサー集団などが目立つ様になりました。
4位!
ギター
バンドの中でリズム系、コード系、メロディ系と分けるとするならばギターはコード系とメロディ系を司ります。
ギターパートは音楽の3大要素の内の2つを大きく担う事ができる為比較的にAIに代わる日は他の楽器パートに比べて遅いのではないかと言われています。
また、B'z、いきものがかり、ポルノグラフィティなどボーカルとギター編成のバンドが数多く存在し、アコースティックライブもボーカルとアコギで行う事が出来るためにライブやバンド形態としての凡庸性の高さが窺えます。
3位!
ベース
ベースはリズム系とメロディー系になります。目立たないながらもバンドの根幹であり、主軸を担うベースですが基本的にはリズムにタイトである事を求められる事が多く単音である事が多いです。
リズムがタイトで単音の傾向があるのでAIにとってはシンプルなフレーズだと再現性が高くなります。
最近ではグリッサンドやスラップを打ち込む人も多くなり、ソフトも弱点であった箇所を補う様にバージョンアップしてきて今ではほとんど遜色ないレベルまで到達しています。
一方で、AIが発展してきたといってもやはりこういった再現性のクオリティを上げるためには熟練した技術が未だ必要である事は確かで、一流のプレーヤーのそれとはやはり比べ物になりません。
2位!
キーボード
キーボードはオールマイティな楽器ですが、一方でボタン的な要素が打ち込まれる入力信号的な要素と似ている為にシンプルでAI化が非常に簡単です。
また、シンセサイザーのソフト化は特に目覚しく、今では様々な音色を簡単に再現する事ができる様になりました。
ストリングスやオーケストラも全て奏者を集めてレコーディングを行うと膨大な時間と費用がかかってしまいますが、ソフトを使って制作すればそれを簡単に、また格段に安くする事が出来ることから更にこれからも発展していく事が予測されます。
1位!
ドラム
ドラムのAI化は既に実用化レベルまで発展していて、Apple社のDAWソフトであるLOGICに搭載されているDRUMMERという機能は適当にビートやテンポを決めてあげると勝手に合わせて演奏してくれる優れ物です。
ドラムはリズムを担当する楽器でコードやメロディがない分、音色と音の長さや大きささえ再現してしまえばAI化するのは簡単であったと言えます。
また、ドラムのレコーディングはマイキングが大変であったり、同時録音に必要なチャンネル数がたくさん必要であったりと素人が手を出すには多くの壁を乗り越えなければなりませんでした。
それだけに打ち込みに頼る人が多く、打ち込みの分野のニーズが高まっていきました。結果として、近年では多くのソフトが既にエントリーレベルで導入を開始していて、レコーディング面での完全AI化はさほど遠い未来ではない様に感じます。
ドラマーには演奏性よりもパフォーマンス性や多様性が求められ、ライブパフォーマンスが益々重要になってくるのではないでしょうか。