音楽経験が浅い方でも、コード進行の耳コピは たった4つのステップ を踏むだけで驚くほどスムーズに習得できます。
難しい音楽理論は一旦忘れて構いません。この記事では、初心者でも短時間で成果を実感できる「再現性の高い耳コピメソッド」をご紹介します。
今回紹介する4ステップは、面倒な暗記や高度な分析を避け、初心者でも必ず成果が出る構成になっています。
最初の数曲をこれで耳コピできれば、自分の力だけでコード進行を解読できるようになります。
この記事の目次
STEP1:チートシート(ダイアトニック一覧)をダウンロードする
耳コピを成功させるためには、まず「正しく候補を絞る道具」を持つことが重要です。
今回使用するのは ダイアトニックコードの一覧表(チートシート) です。
ダイアトニックの意味が分からなくても問題ありません。単純に「よく使われるコードが一覧化された便利ツール」と考えてください。
必要なもの
- ダイアトニック一覧チートシート
- 書き込み用メモ
- ギターまたはキーボード
PDFをスマホに保存しておくと、耳コピするときにすぐに開けて便利です。
STEP2:曲の「キー」を探す
キー(調)とは、曲全体で使われる音の中心のことです。
耳コピではこのキーを先に確定しておくことで、使われるコードの候補が一気に絞られます。
とはいえ、キー探しは驚くほどシンプルです。
1)ドレミを弾きながら音源に重ねる
音源を流しながら、ギターで ドレミファソラシド を順に弾いていきます。
合っていないときは違和感がありますが、正しい音階に重なると自然に「ノリノリで弾ける感覚」になります。
2)合う場所を探したら、その最初の音が「キー」
例えばドレミを 5フレットあたりで弾いたときに急に音がハマったなら、そのときの最初の音がキーになります。
少し迷うのは普通です。違和感があれば半音ずらしながら繰り返しましょう。
STEP3:ベース音を探す
コードを当てる前に、曲の「土台」になっている ベース音(低音) を探します。
これが分かればコード候補が一気に絞られるため、とても重要な工程です。
ベース音を探すコツ
- 曲を聴きながら、低音を口ずさんでみる
- 合っている必要はないので、とにかくベースの動きを真似する
- 例:ド → ファ → ソ → ソ など、感じたままメモする
最初は正確でなくても問題ありません。
ベーシストになったつもりで低音の流れを追うと、驚くほどベースラインが聞こえるようになります。
ベース音チェックのポイント
低音だけに集中すると分かりやすい
メロディを追わない
完璧じゃなくてOK
ここで得た情報をもとに、次のステップでコードを確定していきます。
STEP4:チートシートを使ってコードを当てはめる
キーとベース音が分かったら、いよいよコードを絞り込みます。
1)キーの列を開く
ダウンロードしたダイアトニック一覧表の「該当するキーの列」を探します。
2)ベース音に一致するコードを探す
例えばキーが C の場合、ベース音が G(ソ)なら…
- Cキーのダイアトニックコードの中に「G」は存在する
→ よってこの部分は Gコード である可能性が高い
3)コードが見つからない場合
以下の可能性があります。
- ベース音の聞き取り違い
- キーの選定が違う
- おしゃれコード(テンションコード、代理コード)が使われている
- 転調している
特に JST・アニソン・シティポップには代理コードが頻出します。
こうした曲を深掘りしたい場合は、以下の記事でダイアトニックコードの仕組みを学ぶと理解が早まります。
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まとめ:4ステップなら初心者でも耳コピは必ずできる
耳コピは「才能」ではなく「手順」です。
step.1
チートシートを用意
step.2
キーを探す
step.3
ベース音を拾う
step.3
ダイアトニック一覧でコードを当てる
この流れを踏むだけで、誰でも確実に耳コピができるようになります。
特にベース音を捉えられるようになると、耳コピの精度とスピードは劇的に向上します。
継続して数曲チャレンジすると、今まで聞こえなかった音が明確に分かるようになります。
ぜひ今日から実践してみてください。
