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カポタストとは
カポタスト(Capotusto)の語源
イタリア語のcapo(頭)と同語であるtasto(鍵)から成る名詞。弦楽器にはめて、音の高さを調節する器具。カポ。(goo辞書より)
あるとかなり便利
カポタスト(Capotasto)は、ギターや他の弦楽器に使用される道具の一種で、特定のフレットに固定することで、全ての弦を一度に押さえることができます。これにより、楽器の音程を簡単に上げることができ、例えば、より高いキーで演奏したり、特定のコード進行を簡単に弾くことが可能になります。
難しいコードを避けられる
具体的には、カポタストを使用すると、例えばCのコードをFの位置で弾くことができますが、指使いはCのままなので、曲のキー(トーン)を変えることなく、異なる音階で演奏することができます。
プロでも使用
これは、歌う際に声の調子に合わせるためや、曲の雰囲気を変えるために便利です。 カポタストは、初心者にとっては難しいコードを避ける手段としても有用ですし、プロのミュージシャンにとってはライブパフォーマンスでの即興演奏や、曲のバリエーションを増やすためのツールとして使われます。
店頭には沢山のカポタストが並んでいて価格も様々ですが、一応クラシック用やフォークギター用、ウクレレ用、部分的調弦用など用途によって仕様が異なっている様です。広く使われているものでおすすめを紹介します。
カポタストの使い方
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1カポタストの位置を決める
どのフレットにカポタストを付けるか決めます。例えば、FコードをEコードに変換したい場合は、1番目のフレットに付けます。
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2カポタストをセット
カポタストを選んだフレットに軽く置きます。ネックの上面にカポタストのベース部分が触れるようにします。
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3カポタストを固定
スクリューを回してカポタストを締めていきます(スクリューがないとうなクリップ式に場合はクリップするだけでOK)。この時、弦がネックに押し付けられるようにしますが、弦がネックに食い込むほど強く締めすぎないように注意します。
適度な張り具合で、弦が鳴るか確認しながら調整します。弦がブZZ音(ビビリ)を鳴らさないか、特に6弦(低音側)からチェックします。
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4チューニングの確認
カポタストを付けた後、ギターを弾いてチューニングが狂っていないか確認します。カポタストで弦の高さが変わるため、微調整が必要な場合もあります。
注意点
弦の圧迫: 弦がネックに食い込むと、音が出にくくなったり、フレットに傷がついたりするので注意。
カポタストの材質: ゴム製やフェルト付きのものは弦を傷めにくいです。
カポタストを使うと何が変わる?
音程の変更
チェックリスト
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カポタストをネックの1フレットに付けると、全体の音が半音(1セミトーン)上がります。
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2フレットに付けると全音(2セミトーン)上がります。
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3フレット目なら3セミトーン、4フレット目なら4セミトーンなどです。
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カポタストを高い位置に付けると、弦の張りが増し、より明るく鋭い音色になります。逆に低い位置に付けると、より深みのある音色が得られます
コードの簡略化
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カポタストを使うことで、同じフィンガリングで異なるキーのコードを演奏することができます。例えば、Cメジャースケールで演奏する曲をカポ1で弾くと、D♭(C#)メジャースケールになります。
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歌いやすいキーに調整したり、他の楽器との調和を取ったりすることが簡単になります。
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Barreコード(バレーコード)が難しい初心者でも、カポタストを使うことで簡単なコードフォームで高音域の曲を演奏することができます。
演奏の幅の広がりについて。
メモ
カポタストを使うことで、同じ曲でも異なる雰囲気を作り出すことができます。例えば、オリジナルのキーから半音や全音上げるだけで、曲の印象が変わることがあります。
カポタストは、特にギタリストにとって非常に便利なツールであり、演奏の幅を広げ、技術的な制約を軽減する役割を果たします。
ギターカポタストのおすすめ
初心者用カポタストおすすめ
初心者用カポタストおすすめ
最も明らかなメリットは価格です。安いカポタストは、特に初心者や予算が限られている人にとって手軽に手に入るため、ギターや他の弦楽器を始める際の初期投資を抑えることができます。また、まずはコスパのいいカポを見つけてさまざまな種類やスタイルを試してみるのが、自分に最も合ったものを見つける一番いい手段です。
中級者・上級者おすすめ
中級者・上級者おすすめ
Kyserは、カポタストの製造で知られているブランドで、特にプロフェッショナルから初心者まで幅広いユーザーに支持されています。以下は、Kyserのカポタストの主な推薦ポイントです
取り外し・取り付けがとても簡単かつデザイン性に優れた超メジャーカポタスト。少し前までは確か黒と赤しかなかった(金もあったかも…)が、最近は迷彩や木目調のものまで登場して色々と遊び心を加えられるようになった。クラシック、フォーク、エレキ等ほとんどのギターに装着可能。
ウクレレ用カポタストおすすめ
初心者用おすすめカポタスト
初心者用おすすめカポタスト
Best Soundsのカポタストは、ウクレレ特有のネックの細さや弦の張りに合わせて設計されています。これにより、他の楽器用のカポタストと比べて、ウクレレにフィットしやすく、適切な圧力で弦を押さえることができます。
中級者・上級者へのおすすめカポタスト
中級者・上級者へのおすすめカポタスト
調べてみるとハイビスカス柄もありました。これはおしゃれでいいですね。カポタストはワンタッチで取り付け・取り外しができるものがおススメ。ボルトをしめるタイプは付けたりはずしたりが大変。知恵の輪の様なカポも時々あって面白い。メタリックなものからかわいらしいものまであるみたいです。
カポタストの選び方
カポタストを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮すると、より適したものを見つけることができます。
これだけ見ればOK!
- ギタータイプ・ウクレレのサイズ
➤ギターやウクレレの種類に合ったものを - 素材
➤金属、プラスチック、木製で耐久性や音質を考慮 - デザインと機能
➤クイックリリース、弦への優しさ、デザイン。 - 耐久性
➤頻繁に使うなら耐久性重視しよう - 価格
➤予算に応じて選ぶ(¥700~¥3000)
カポタストのメンテナンスと注意点
カポタストの寿命
金属製(アルミニウム、合金):一般的に最も耐久性が高く、適切に扱えば数年以上持つことが多いです。
プラスチック製:比較的安価で軽いが、金属製ほどの耐久性はありません。数ヶ月から数年程度。
木製:見た目や音質にこだわる場合に使われますが、耐久性は低く、特に湿気に弱いです。
保管方法
カポタストは使用したら取り外して保管しましょう。つけたままにすると本体にもダメージが蓄積しますし、カポタスト自体も消耗してしまいます。
最後に:カポタストについてまとめ
カポタストはギターやウクレレの演奏に革命をもたらす道具です。音程を簡単に変更できるため、歌いやすいキーに調整したり、同じコード形状で異なる音階を演奏することが可能。
初心者には難しいコードを避けられる上、プロにとっては即興演奏や曲のバリエーションを増やす手段としても優れています。カポタストを使うことで、音楽の表現力が飛躍的に向上し、演奏の幅が広がります。