MDR-M1STヘッドホンモニターをレビュー!900STと比較!

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新進気鋭MDR-M1ST登場

業界で最も流通しているモニターヘッドホンと言えばSONY-MDR-CD900STですが、その900STの後継機である新進気鋭のヘッドホンが登場!

機種名はMDR-M1ST。モニタリングの最定番であった900STを更にパワーアップした機種として開発されたヘッドホンですが、900STの課題と言われていた高音域寄りの周波数帯域モニタリングをカバーしたかの様にしっかりと低音を聴くことが出来ます。

業界の新しい定番となりうるハイレゾヘッドホンの気になるスペックや使い勝手をレビューしていきます。

こんな人におすすめ!

低音をしっかり聴きたい人!実は一般的なイヤホンやヘッドホンは低音ってあまり聴こえていません。DAWでミックスをするときにしっかりとハイパスを入れたいけど、今まで適当に50hzあたりからローカットしている人等。

M1STのスペック

機種名MDR-M1ST
形式密閉型ダイナミック型
入力最大1500mV
音圧感度103dB/mW
周波数帯域5~80Khz
ケーブル長2.5m
重さ本体215g
プラグ規格6.3mm
Bluetooth無線対応無し
1種類(黒)

900STと比べてどうなの?

音質

スペックを比較すると900STの周波数帯域が5-30KhzでM1-STの周波数帯域が5-80Khzとなっております。人の可聴領域は20khz前後と言われておりますのでスペックだけを見ると大きな遜色は無いように感じますが、48khzで収音されることが多い昨今のレコーディング現場等を鑑みると一応30Khz以上も鳴っている実感はあったほうが良いです。

ぽち
ぽち
スペックだけを見ると大体同じ感じだね!業界定番だけあってどっちもとてもいいね!


付け心地

付け心地に関してですが、前提として付ける人の体格によりますのでどうしても主観寄りのレビューになりますが、スピーカーを付けているアーム部が900STは1mm-2mm程に対し、M1-STは1cm弱程あります。900STは頭部への密着感がさほどなく極端に言うとスピーカーを囲むクッション部のみで密閉している印象です。900STは長い時間のレコーディングやミックスに適していると言えます。一方で900STは音漏れがしやすく、感度の良いマイクで録音している場合はクリック音が入ってしまいやすくなる印象でした。

ちゃんと密閉型っぽくなったんだ!
れお
れお


M1-STはこの点が大きく改善されていて、ちゃんと密閉型として機能している印象です。クッションでしっかりと耳を覆ってがっしりとホールドされている為音が漏れにくくてクリックもほとんど外に聴こえません。人によっては長時間付けると痛くなってしまうかもしれませんが、比較的に大きい頭部のミュージシャンでも一日中レコーディングで使用してる様です。

便利機能

M1-STケーブルの付け外しが簡単に出来るようになりました。900STはケーブルを取り外せず、一番の故障原因である断線が起きてしまった場合取り替えるのが不便でパーツを揃えるだけでも本体を買い替えた方が早くなるケースも多々ありましたが、M1-STはパーツ自体が本体から分離出来る為断線時の心配が大幅に改善されました。

M1-ST
900ST

また、取り外し部分はしっかりとロックが出来るようになっていて不意に引っ張ってしまっても引き抜いてしまう心配もありません。

たま
たま
べんりだにゃ!とてもべんりになったにゃ!


バックアップ

SONYから出ているこのSTシリーズですが、基本的にプロ仕様でメーカーの保証はつかない様です。一方でパーツはばら売りしている様ですので、故障など取り換えが必要ならすぐにそろえる事が出来ます。

クッション部は正規品から非正規品まで出回っていて物によっては下記のリンクの900STと同様に¥1000程度から揃える事が出来てコスパは非常にいいです。

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SONY MDR-CD900ST用の交換用イヤーパット。純正品からノーメーカー品まで様々。※サムネイルに乗っている商品とリンク先の商品は必ずしも一致していませんので、お探しの際はくれぐれもご確認の上ご購入下さい。

流通

ぽち
ぽち
900STの普及率は圧倒的だね!


900STに比べM1-STを標準装備として置いてあるスタジオは次第に増えてきました。900STの流通量は抜群でどこのスタジオにも必ずと言って良いほどありますが、元々900STが普及したのはそのクオリティというよりも歴史的な流れの方が強いと言われております。

つまり慣習的に使用されていて、900STの音質については度々議題に挙げる人がいて賛否がくっきりと分かれてしまう印象を受けます。

 

M1STを1年間使ってみた感想・レビュー

900STは実はかなり偏っていた

M1-STを使用してみた感想ですが、900STの後継機だと思って使用してみるとまったくの別物という印象を受けました。900STはスペック上では周波数帯域が広く、バランスのいいモニターヘッドホンとして定番でしたが、実はかなりハイ寄りの特性を持っていて音がシャキシャキに聴こえてしまうという欠点がありました。最近ではApple社のair pods等を使って音楽を楽しむ人が増えてきて消費者のニーズ的には900STの周波数帯域では賄えない音楽になったと言えます。

 

M1-ST想像とは少し違った

900STで聴こえなかった低音域でしたが、消費者は後継機としてはもっとフラットに偏見なく音が聴けるヘッドホンを期待していたのではないでしょうか。M1-STはハイ寄りではなくなりましたが、どちらかというとロー寄りになった印象が強いです。900STの流通量を鑑みると対極にあるモニターヘッドホンを登場させて補うという趣旨なのかもしれませんが、結局のところフラットに扱える様な感じのヘッドホンではない印象です。

M1-STはここが素晴らしい

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※ご購入をご検討の方はリンクから商品をご確認ください。

M1-STを総評してきましたが、結論から申し上げますとM1-STは買う価値が充分にありました。というのもローがかなり聴こえやすいというのがポイントで、基本的にDTM環境はしっかりとしたスタジオにない限りは音像をしっかりと捉える事が出来ないという条件があります。

たま
たま
低い音って横の部屋とかに伝わりやすいにゃ…


ロー域も良いスピーカーである程度の音を鳴らさないと耳がフォーカス出来ない特性がありますので、マンション住まいや近所迷惑を考えるとなかなかこの周波数帯域の処理には頭を悩ませている人が多いと思います。

M1-STはヘッドホンでこの域をしっかりと捉える事が出来ますので、低域の組み立てをしっかりと行いミックスの土台を安定させることが出来ます。

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