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ギター用メンテナンス!接点復活!コンタクトスプレーガイド:FERNANDES 999S

2019年4月17日

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ノイズなどの原因になる接触不良やガリの発生など機材は経年劣化と共にトラブルとは切っても切り離せません。

 

接点復活材とは何か?

接点復活材(または接点復活剤)は、ギターのボリュームノブ、オーディオ機器の端子、家庭用電化製品のスイッチなど、電気的な接点に付着した汚れや酸化物を除去する薬剤です。研究では、これが接触不良によるノイズや動作不良を改善し、機器の寿命を延ばすのに役立つとされています。例えば、FERNANDES 999Sのような製品はギターのメンテナンスに特化しており、スイッチのノイズを解消します

ポイント

電子機器等の接続部を洗浄・保護する主にスプレー状の薬品であり、通電状態の改善や維持に用いられる。電子機器の表面のサビを取り除いて新たな膜を張り、通電を良くするみたいな商品が多い。コンタクトスプレーとも呼ばれる。

 

 電子楽器なんて物によっては通電しなければ音が出なかったり音色に直接関わる事ですから、スプレーをシューてやるだけで接点が復活するなんて夢みたいな話です。

接触不良の原因

接触不良は、電気接続が適切に機能しない状態を指し、機器の動作不良や安全性の低下を引き起こす可能性があります。

主な原因は以下の4通りです。

主な原因

  • 機械的摩耗
  • 腐食と汚染
  • 不適切な接続
  • 電気的過負荷

 

接点不良は、機械的摩耗(振動や繰り返し接続による)、腐食・汚染(湿気やほこりによる)、不適切な接続、電気的過負荷(過電流による加熱)など、さまざまな要因で起こります。定期的なメンテナンスでこれらの問題を軽減できるとされています。

コンタクトスプレーでノイズ解決

ギターのノイズ問題について


ギターのノイズ問題は、クラックリングやブZZZZ音など、演奏中に不快な音が発生することです。研究では、これがスイッチ、ボリュームポット、ジャックなどの電気的な接点が汚れや酸化で接触不良を起こすことが原因とされています。特に、長期間使用するとホコリや湿気が蓄積し、音質が低下することが多いようです。

コンタクトスプレーの必要性


コンタクトスプレー(例:FERNANDES 999S)は、こうした接点を洗浄し、電導性を強化することでノイズを解消します。スプレーを接点に吹きかけ、スイッチやポットを動かすことで汚れを取り除き、クリアな音を再現できます。特に、ギターのメンテナンスでは定期的な使用が推奨されますが、ラッカー塗装のギターには使用できない点に注意が必要です。

FERNANDES 999Sとは

FERNANDES 999Sの特徴


FERNANDES 999Sは、ギターのスイッチ、ボリュームノブ、プラグ、ジャックなどの電気的な接点を清掃し、電導性を強化するスプレータイプの接点復活剤です。内容量は80mlで、ラッカー塗装のギターには使用できない点に注意が必要です。汚れや酸化物を除去し、接点の摩耗を防ぐ効果があるとされています。

 

ギターの音質向上への貢献


この製品は、接点を清掃することでスイッチやボリュームノブのクラックリング(パチパチ音)やブZZZZ音を軽減し、ノイズを減らすとされています。電導性を向上させることで、ピックアップからアンプへの信号伝達がスムーズになり、クリアで安定した音質が得られると考えられます。また、定期的な使用によりギターの電子部品の劣化を防ぎ、長期間にわたって高い音質を維持できると研究では示唆されています。

FERNANDES 999Sの使い方

使用前の準備

  • ギターをアンプから離す
  • 電源があればオフにする
  • 換気の良い場所で作業する
  • ラッカー塗装のギターには使用しない


  • step.1 対象箇所を確認

    ノイズが発生しているボリュームノブ、トーンノブ、ピックアップセレクタースイッチ、入力ジャックなどを特定します。

     


  • step.2 ノブやカバーを外す

    可能であれば、ノブを外し、コントロールキャビティのカバーを取り外してアクセスを容易にします。

     


  • step.3 乾燥させる

    ポット(ノブ)に少量スプレーし、シャフトを数回回します。スイッチにスプレーし、切り替えます。ジャックにスプレーし、ケーブルを差し込んだり抜いたりします。

     

  • step.4 スプレーを吹きかける

    スプレーが完全に乾くまで待ちます(数分程度)。

     

  • step.5 再組立とテスト

    ノブやカバーを元に戻し、ギターを接続してノイズが改善されたか確認します。

     

どの部分に必要?

ここにスプレーするべき!

スイッチ

ピックアップセレクタースイッチなど、接触面が汚れるとノイズが出る場合があります。

ポテンショメーター

ボリュームやトーンのつまみで、スクラッチ音を防ぐために清掃が必要です。

入力ジャック

ギターケーブルを接続する部分で、接続不良を防ぐために清掃が推奨されます。

注意ポイント

これらのパーツに接点復活スプレーを使用する際は、製品の説明書に従い、ギターの電源をオフにして作業してください。特に高価なギターの場合は、メーカーや専門家に相談することも検討してください。

効果的な使用の注意点

ココに注意

換気の確保

作業は必ず換気の良い場所で行い、有害な蒸気を吸わないようにします。密閉空間では避け、めまいを感じたらすぐに中止してください。

ココに注意

保護具の着用

呼吸器(N95やR95マスク)、保護メガネ、手袋を着用し、化学物質から身を守ります。

ココに注意

ギター本体の保護

クリーナーがギターの塗装や仕上げに触れないよう注意してください。特にアルコールやアセトンは仕上げを損傷する可能性があります。

ココに注意

作業環境の整理

ゴミやほこりを除去し、圧縮空気で部品の汚れを吹き飛ばします。

ココに注意

適切な工具

細かいブラシ付きのマイクロブラシを使用し、綿棒は避けます。

ココに注意

保管と取り扱い

可燃性のため涼しい場所に保管し、火気の近くでは使用しないでください。子供の手の届かない場所に保管します。

ココに注意

消火器の準備

火災に備え、近くに消火器を置き、定期的に点検します。

 

定期的なメンテナンス

長期的なギターケアは、音質や演奏性を保ち、楽器の価値を維持するために重要です。

清掃と手入れ


ギターを長持ちさせるためには、演奏後にボディやネックを柔らかい布で拭き、汗や汚れを取り除くことが大切です。フレットボードは専用のオイルで定期的に手入れし、乾燥を防ぎます。弦は数ヶ月ごとに交換し、クリーナーで汚れを落とすと良いでしょう。

湿度と保管


湿度を45-50%に保つことで、木材のひび割れやネックの反りを防げます。乾燥する季節には加湿器を使い、ギターはケースに収納して保管してください。極端な温度変化を避けることも重要です。

プロの調整と検査

年に一度、プロに調整を依頼し、アクションやイントネーションをチェックしましょう。定期的にギターの状態を確認し、異常があれば早めに修理してください。

接点復活材の原料

さっそくですが、接点復活材の原料は第二石油類10ml、NET80mlと記載されていました。(FERNANDES社の999sを参考)

第二石油類とは?

引火点21℃以上 70℃未満の液体

だそうです(大阪大学環境安全研究センターより)。実際何が入ってるかまでは細かくは記載されていないですね。FERENANDES社に直接聞いてみようとしましたが、結果的に教えてくれませんでした。。^^;(余談ですがFERENANDES社は意外にも日本のメーカー)

NETとは?

NET という液体は、標準的な用語や製品名として明確には存在しませんが、ギター関連の文脈ではニトロセルロースラッカーを指します。これはギターの塗装に使用される液体で、乾燥すると硬くなり、ボディやネックを保護します。

ニトロセルロースラッカーを指す場合、塗装作業には換気の良い環境で作業し、保護具を着用することが重要です。ラッカー塗装はギターの仕上げに影響を与える可能性があるため、注意が必要

FERNANDES社 999S

他の接点復活剤

そこで、ホームセンターなどで売っている電化製品全般用の接点復活剤を調べると参考の接点復活スプレーはこちら

KURE 接点復活スプレー


成分

一般的な用途の接点復活剤は溶解剤と防腐剤等の保護液とが主成分ということが分かりました。中には電動物質を含むものもあるそうです。つまり、

効果

接触不良の原因として挙げた摩耗に寄る磨り減り及び異物付着を溶剤を溶剤によって洗浄し金属が更に摩耗する事や酸化するのを防ぐ為に保護液を塗布する様です。

FERNANDES社による999Sの直接見解

FERNANDES社の第二石油類、NETは上記の類の物だと想定しました。ちなみにFERNANDES社に直接聞いてみた際にいただいた見解では、洗浄によって導電性を高める液だそうで、直接的に導電性を補助するものではないだそう。電気さえ通ればいい製品とは違って導電性物質を吹きかけるとなると音質に直接影響あるでしょうし、製品開発上はそれが最良なのかもしれませんね。

接点復活材の注意点

注意点として、接点復活剤は洗浄+保護の役割がメインだという事。復活剤というネーミングではありますが、保護液と洗浄液により本来の通電性が戻るメンテ用品だと認識するのが正解な様です。ですので当然「サビてしまった・・・」などの根本的問題には無力でしょうし、短いスパンで何回も洗浄しても効果は期待出来ないでしょう。また、洗浄液になりますのでパーケージにも記載されていますがギターの塗装への塗布は当然NG。

 スプレータイプの物は一旦綿棒等に付けてから使用するのがいいでしょう。

 

総括

 

 総括として、999Sに関してはあくまで日頃のメンテナンスとして、品質改善よいうよりは維持という事に重点をおいて利用してみてはいかがでしょうか。また、ホームセンターに売っているものは溶解剤と防腐剤、導電物質等内容物をよく確認してから塗布するのが良いと思います。特に導電物質を直接塗布する場合は、溶機器に対しての塗布物の伝導率が低いとかえって劣化させてしまう
可能性もありますので十分にご注意下さい。

 

 

補足:その他の接点復活グッズ

補足ですが、導電物質のみを直接塗布して接点の密接度を高くして導電率をあげる製品も見つけました。エツミ ナノカーボンペンこちらはカメラなどの精密機器にも使用されている商品で、名の通りカーボンの粒子を塗布する事で機器感の接点の溝を埋める物の様です。私がヨドバシカメラで見つけた時は店頭価格が660円でしたのでネットでも店頭でもほとんど値段は変わらないですね。

 

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