ピッキングハーモニクスのやり方
まずは下の動画をご覧ください。
演奏しているのは藤岡幹夫さんでこの曲は簡単に弾いている様でその難易度は化け物級です。動画ではナチュラルハーモニクスに加えピッキングハーモニクスを行ったりかなりテクニカルに曲が進んで行きます。また、ピッキングハーモニクスはハードロックなどで頻繁に行われます。
英語でのピッキングハーモニクス
英語でピッキングハーモニクスはPinch Harmonicsと呼ばれます。Pinchとは抓るという意味で、弦を抓る様に弾く事から命名されています。そして、ピッキングハーモニクスは抓る事をイメージした方が弾きやすいです。ピッキングに意識を持っていくよりは抓る事を意識して下の手順を追って下さい。
①ハーモニクスの位置を把握
多くの人はピッキングハーモニクスの原理について分からずになんとなく行っています。確実な自信を持って弾くためには原理を知る必要があります。まず年頭に置いておきたいのは
ピッキングハーモニクスはナチュラルハーモニクスと原理が同じ
ハーモニクスが鳴りやすい位置は
・弦の半分の位置
・弦を4つに分けた位置
・弦を3つに分けた位置
つまり何も押さえていない状態でピッキングハーモニクスを出したい場合はこのあたりのハーモニクスを狙う必要があります。
また、ピッキングハーモニクスと言えばフレットを押さえながらでも鳴ってメロディーの一部として使用できる実用的な奏法なのが魅力です。
開放弦時の位置が上記で説明した箇所になりますので、例えば2フレットを押さえている場合はハーモニクスポイントも2フレット分上がった位置になります(正確には微妙に違いますが意識としては上がった位置でOK)。
②なるべく歪んだエレキギターで練習する
ピッキングハーモニクスに関してはかなりのコツが必要です。特にアコースティックギターで初めて行うのはかなり難しいです。まずはエレキギターで練習しましょう。この時に歪ませると小さな音でも大きく聞こえるのでコツを掴むのに良いです。
③ピッキングの練習
ピッキングハーモニクスで苦戦するのが、このピッキングの習得になります。やり方は、ピッキングを行った後に親指で触れます。
ピッキング ⇒ 親指で触れる
ピッキングしたあとに触れますが、これを高速で行うので同時の様な感覚になります。原理としてはナチュラルハーモニクスの応用で取り上げた下記の動画の様な事がピックと親指で起こっています。
ここでいう親指はピックを持っている親指になります。親指のこの位置に当てるイメージです。
一連の流れをゆっくりとやると下の動画の様になります。
これを慣れてきたら一回のピッキングで行えるように早くして行けたら完成です。
④フレーズを弾く
1つの位置である程度鳴る様になったらフレーズを弾きながら1か所ハーモニクスを入れて弾いてみましょう。
ピッキングハーモニクスはコツを掴めばすぐ
以上でピッキングハーモニクスのやり方になります。ピッキングハーモニクスはナチュラルハーモニクスに比べて1回で習得するのは難しいです。一方で、鳴っている感覚さえつかんでしまえばあとは調整していけば大きく音が出せるようになりますので、歪ませられるのであれば目いっぱい歪ませてから練習した方がコツが掴みやすく練習のモチベーションの維持にも効果的です。