リズムギターの役割
リズムギターはリードギターと区別されるギターパートの事です。主に伴奏的なパートを担う事からサイドギターやコードギター、バッキングギターと呼ばれます。
リードギターに関しては下記の記事を参考にして下さい。
リズムギターは主にフレージングとしては弾き語りで弾かれる様なコードワークが中心になります。
リードギターがソロやイントロのリフ等を弾くのに対しリズムギターはコード感を担い、アンサンブルのバランスをとるのに重要な役割を担います。
アンサンブル編成でギターが2本いる場合にリードギターと区別されますが、ギターリストが1人の場合は特に区別される事はありません。
また、その場合のパートとしてはリード的なフレーズとリズム的なフレーズが混ざって弾かれる事が多いです。
二番手という意味なの?
リードギターに対して、リズムギターはメロディを弾く事が少ないのであまり目立つことがありませんが、決して二番手という優越がついている訳ではありません。
メジャーバンドでもリードギターを弾く事もあればリズムギターにまわるギタリストもいて、楽曲毎や楽曲中などフレーズや状況によってかわることもあります。
一方で、リードギターのスター性への憧れからリズムギターはリードに対して劣って見えがちで上手い下手と区別されてしまうこともある。
下手だからリズムギターという訳ではない
リードの人よりも下手だからリズムギターを弾いているという訳ではなく、リズムとリードにはしっかりとした役割の違いがあります。
リズムギターはコード感を司るので、いなくなってしまうと曲がスカスカになってしまいます。コード進行も感じにくくなってしまって今一盛り上がりにかけたり曲の雰囲気が伝わりづらくなってしまいます。
リードギターはギターソロやリフやオブリ等を行う事が主であり、歌やメロディとの駆け引きや、盛り上げ、曲に個性を持たせることに重要な役割を持ちます。
リードとリズムはこうした役割の違いで区別されるものです。また、この二つでは周波数帯域はしっかりと区別したほうがアンサンブルは上手くいくことが多いです。
リズムギターの立ち位置
リズムギターの立ち位置はステージの下手側にいる傾向がありますが、特に決まりはありません。
ボーカルがギターボだった場合は上手にいる事が多かったり、上手にまとめて二人ともいたりと、アンサンブルの形態によって様々で決まりがあるわけではありません。
ライブハウスによってはアンプの位置によって振り分けられていたり、PA環境のエンジニアの慣れによって立ち位置を要求される場合もあり、
リズムギターだからこっちといった決まりはありません。
X Japanで見るリズムギター
最後に、実際にリードギターとリズムギターを見てみます。
X Japanの代表曲の紅です。この楽曲でハートの柄のギターを弾いているのがリードギターになります。
リズムギターはレスポールを弾いている人です。動画の3:10あたりからギターソロになってHIDE(リード)がフレーズを弾いているのが分かると思います。
リードの裏ではしっかりとリズムギターが支えたり、ユニゾンしたりしていてどちらも役割がはっきりしていますね。
更にギターの記事や情報をお探しの方は下記項目に関連記事等がありますので参考にしてみて下さい。