ギター弦を【緩めるタイミング】についての正しい解説

投稿日:2018年12月11日 更新日:

この記事で分かる事 → どういう時に弦を緩めた方がいいか

まず、結論から言いますと、「臨機応変に」です。そりゃそうでしょうて感じもしますが、どの様な場合に緩め、どの様な場合に放っておいてもいいか、というのは存外多くのプレーヤーが気にしてない様な気がします。本記事ではその「臨機応変に」について更に解説していきます。

ギター弦を緩めるタイミング

ギター弦は毎回緩めるか、そのままにしておくか?ギターを初めて購入された方は、店員から「毎回緩めてくださいね!」と言われて律儀に毎回練習後だるんだるんにしてる人がいるのではないでしょうか?でもその内、

たま
たま
めんどくさくて緩めなくなってしまったにゃ…

が典型かなと思います。また、うやむやになって結局正解が何か分からないけど普通に弾けるし気にしない!て人にとってはあまり意味のない内容かも知れません。そういった方は最下部の結論まで飛んでしまって大丈夫です。

弦を緩めるべきタイミング

そもそも製造された材質や形状や工程によってその特徴大きく変わるギターは、一概に何が正解とは括りづらく楽器店やリペアマンも一般論でより安パイな説明をする傾向がある様に感じます。

今回はあまり弾かない人と頻繁に弾く人で分けています。あまり弾かない人に関しては保存方法としては工場出荷状態と同じにするのが一番です。頻繁に弾くという人に関しては状況分けをして後述して解説していきます。

あまり弾かない人は緩める

1カ月以上など長期間放置する場合ですと、その間保管状態の変化が常にかかっている状態で、ネックに一定の圧力がかかっている状態になります。こういった方は弦を緩めるようにしましょう。

ほとんど毎日弾く人

問題は、ほぼ毎日弾く!といった方の保存方法ですが、保存状態のチェックと
ギターの特性によって考えるのがベストかと思います。全ての状況を挙げて緩める緩めないを想定するのは悪魔の証明になるので私の体験上とリペアマンの方と話をして良く想定されるケースだけいくつか書きます。ほとんど毎日弾く人でも緩めるべきシーンは以下の状況下で想定出来ます。

・温度や湿度の変化
・ゲージが太い弦を張っている時
・ギターの材質や塗装などによって

具体的にはどういった内容になるか解説していきます。

湿度・温度変化で緩める

湿度は50%の前後5%程度で温度は25度前後が良いと言われていて台風やスコールで急激に湿度が上がって気温が下がる時や外の演奏で外気にずっとあててるとき等はダメージが想定されます。常にベストな温度や湿度の状態に保つのはなかなか困難ですので、普段はベストな気温と湿度をキープする努力をして、外に持っていく時や寒暖差がある場合など急激に変化が起きそうな時だけ緩めるようにすると良いでしょう。また、直射日光保管面に於いては絶対にNG。

弦のゲージによって緩める

ギターは製作された段階で張られるゲージがある程度想定されていますが、想定度外視の太いゲージの弦を張っている場合も相応の負荷がかかります。ギターが受ける張力の話はネックの反りについてで前述していますが、張力のかかり方は弦のゲージに相乗して強くなります。メーカーなどに問い合わせなどをしてご自身の持っているギターが想定しているゲージの太さを知ることで自信を持って保管する事が出来るでしょう。

ギターの材質・塗装によって緩める

見落としがちなのが、ギターの塗装やフィニッシュ方法です。塗装は湿度や温度から木材を守る効果もありますのでもちろん仕上げ方によって保存方法に気を使った方が良いです。例としてメープル材などにはクリアーによるコーティング加工がされている事が多いです。こういった加工によってネックは頑丈になったりします。更には使用されている材によって木材の密度や比重が大きく変わるのでネックの強さも変わります。具体的な材質や比重などの比較は別項で行っていますので下記のリンクを参考にして下さい。

参考:エレキギギターの重さってどのくらい?【平均】【重いギター】【軽いギター】

弦の状態を保存する為に緩める?

弦自体の劣化を防ぐために緩めるという意見がありますが、確かに弦を引っ張っている状態ですので弦に対しては相応のダメージが入っています。しかし巻弦やプレーン弦等は張力がかかる様に設計されていますので、長期間の張力に対する耐性は圧倒的に強いです。むしろ酸化やピッキング等で弦自体にダメージが入ったりしてしまうことから弦が切れてしまう事の方が速いので張力に対する弦へのダメージに関してはほとんど考える必要がありません。

どのくらい緩めたらいいの?

では、どの程度緩めたらいいのでしょうか?これに関しては立て掛けているか、ぶら下げているかケースに保存しているか等の保存状態に大きくよりますが、30~50kgの張力がかかっている状態のネック、これを完全に緩めた状態ですとネックは張力から解放された状態になります。こういった完全に開放した状態ですとネックが逆反りしてしまう場合があります。逆反りに関してはほとんどの一般的なギターが有しているシングルアクショントラスロッドの仕組み的にはかなりの痛手になってしまいます。要するに完全に開放するよりも少しだけネックに対して張力がかかっている状態が好ましいと言えるでしょう。イメージとしては5~10kg程度で半オクターブ程下げた状態で保存しておくことをおすすめします。また、ハードケースに保存している人は弦を張っていなくても長期間安心して保存的出来ますので保存を考えている人は下記のリンクも参考にしてみて下さい。

参考:【飛行機での持ち運びはハードケースじゃないとダメ?】

結論:ギターの弦を緩めるのは?

結果としてやはり、冒頭の通り弦は臨機応変に緩めてあげなければなりません。ただ、緩めるタイミングは少し知識が必要な事も事実で初心者には判断が難しいという難点があります。 材質やゲージの太さに対するギターへの影響を気に掛けるのは機材マニアな側面もあり、気を回すのが難しい ので、大きな基準として材質やゲージは特に気にはせず温度と湿度が「一般的な保存環境から大きく逸脱する場合に緩める」と基準を設けるのが最適です。

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