スケールって何?
ギターを弾いているとスケールという言葉を耳にするのではないでしょうか?
初心者の方がまず練習するのが
[word_balloon id="2" size="S" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="round_2" balloon_shadow="true" box_center="true" border_style="none" border_width="1" border_color="transparent"]Amペンタトニックスケール![/word_balloon]
や
[word_balloon id="3" size="S" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="round_2" balloon_shadow="true" box_center="true" border_style="none" border_width="1" border_color="transparent"]Cメジャースケール![/word_balloon]
といったスケールで一番聴き馴染みのあるスケールでもあります。
では、そもそもスケールとは何のことを指しているのでしょうか?今回はスケールについての解説とどのように実践的に応用されるのかなどを解説していきます。
何でスケールを練習するの?
なぜスケールを練習したほうが良いのでしょうか?スケールを練習することで得られるメリットは下記の通りです。
・アドリブが弾ける
・作曲ができる
・音楽を理論的に解釈できる
・抽象的な音楽を言葉で表現できる
・他のギタリストにマウントを取れる
ギターを弾いていると多くの人はいずれジャムセッションを行ったりするようになりますそういったときにテーマとなるコード進行上でフレーズを弾くわけですが、これはある程度コード進行やスケールを理解していないとスムーズに気持ちよく弾くことが難しいです。
作曲も理論的に行うことが出来ますので、アイディアを捻出する時の強力な道具としてスケールを使うことが出来ます。
また、音楽抽象的な表現に陥りがちです。例えば盛り上がっているときに「ガーッと」とかあのシーンの「神秘的な」とかどうしても個人の主観に基づく表現になってしまうために相手に伝えるのが難しい面があります。
スケールはそういった抽象的な表現に対して固有名詞をつけることが出来ます。「ガーッと」は「ペンタトニックのストレートなフレーズ」とか「神秘的な」に対しては「リディアンで」とかカテゴライズすることが出来るのです。
最後にギタリストにマウントが取れます。半分冗談ですが、ギターの巧さの優越はこれもまたあやふやで個人主観に基づく為、「フレーズが弾ける」「スケール弾ける、理解してる」というのが上達している実感としては重要なのです。
スケールとは
スケールとは調のことで、音程に基づいた連なる音の群です。基本的に使用されるのは7種類の音から構成されるスケールですが、様々な楽器を考慮するとスケールと括れる概念は無限にあり、音の種類の構成や基本となる音程も様々です。
一番わかりやすいスケールはCメジャースケールで所謂ハ長調です。
ドから始まる下の図の群です。
ドから次のドまで白鍵だけを弾いていくとこれがCメジャースケールになっています。
他のスケールの種類については後述されています。
スケールの使い方
スケールの使い方はコード進行の解釈と密接に結びついていて、こういうコードがなっている時にこういう音を弾くとこういう雰囲気になるよね。という考え方でスケールを使っていきます。
アドリブで使うスケールは不協和音にならないところを辿っていく道標のような役割の考え方になることが多いです。
例えばC Am F Gという白鍵だけを使用したコードが循環しているところに黒鍵だけを使ったフレーズを入れると半音でぶつかってしまう音がものすごい不協に聞こえます。
ここでは白鍵だけで構成されるスケールを使用すると音が綺麗におさまるであろうと考える事が出来ます。
ですが、スケールとはあくまで考え方の一つであり音楽を理論的に評価すること自体がナンセンスですので、自由度を失って音楽を楽しめなくなってしまってはそもそもが本末転倒になってしまいます。
スケールの種類
スケールの種類は無限にあると記述しましたが、有名なスケールをいくつかご紹介します。
・メジャースケール
・メロディックマイナー
・ナチュラルマイナースケール
・ハーモニックマイナースケール
です。スケールはここから派生していくものだと思っていればOKです。世の中には琉球スケールやエジプトスケールなど、辺鄙な呼ばれ方をしているスケールもありますが、基本的には上記のスケールの構成をずらしたり音を減らしたりすることで完成するのもが多いです。
スケールは呼び方が一つじゃない?
スケールは呼び方が一つではありません。通称〇〇のように人によって捉え方が変わったりしていて人によって呼び方が変わったりするので、結局のところそれがどういうものでどういった形で実践的に使えるかを理解していればそれで良いのです。
例としてオルタードスケールと呼ばれるスケールですが、
・オルタードセブンス
・スーパーロクリアン
・ロクリアン♭4
・ハーフステップアップメロディックマイナー
と全く同じスケールなのにも関わらずこれだけの言い方があり更にはまだまだ言い方はあります。
ここら辺は教える先生や地域性、音楽性の影響が大きそうですね。
スケールとモード
最後にスケールとモードについてです。初めてスケールを知った方に関してモードについて追記する必要はないかもしれませんが、モードというスケールのサブグループのような群が存在します。
考え方は親スケールの並び方を変えるだけですが、並び方を変えただけでスケールは全く違う個性を持つのです。これがモード系スケールと呼ばれる考え方でスケールを極めるなら避けては通れない概念です。
スケールとモードについてさらに詳しく知りたい方は下にリンクを貼っておきます。
[nlink url="https://tokyoguitarpress.com/scaleandmode/"]