スケールとモードの違い
スケールとモードの違いに関して楽典的に理解している人と実践的に理解している人とでは大きな違いがあります。
ギターを演奏しているのであればもちろん実際に演奏するのに応用できるようにしたいところですが、この二つに関しての違いは意外にもはっきりと分かる人は少ないです。
どうやってスケールを使用するのか、どうやってモードを使用するのか。
モードはスケールの1つの要素
モードはスケールのなかに内包されているという考え方になります。
スケールとは調の事で、ピッチによって順番づけられた音楽的な音のまとまりです。例えばドレミファソラシドという白鍵だけを使ったスケールはCメジャースケールといった様に音のまとまりの事を呼びます。
では、同じ構成音でもレミファソラシドレという並び方にしたらどうでしょうか?鍵盤がある人は弾いてみましょう。
ドから始まったスケールに比べて雰囲気が変わりますね。
これがモードと言われていてCメジャースケールの音をレから始めたスケールをDドリアンスケールと呼びます。
スケールはそもそもラテン語で梯子という意味から来ていて、モードとはこの中の一種に相当します。
モードとはスケールの一種でそれぞれ個性があります。
どのモードのなかにも個性があり、どのモードの中にも2箇所半音の関係になっている箇所があります。この半音の関係になっている箇所が個性を決定づけています。
リディアンの様にとても神秘的な音の個性をもっているモードは壮大なSF映画などに頻繁に使用されています。
5つの親スケールとモード
5つのスケールに纏わるモードが存在しいます。5つのスケールとは
メジャースケール
メロディックマイナー
ハーモニックマイナー
ハーモニックメジャー
ダブルハーモニックメジャースケール
5つの親スケールにはそれぞれモードが存在します。先ほど解説したメジャースケールには7種類の音が含まれますが、7音それぞれから開始される7種類のスケールが存在する事になります。
つまりモードとはスケールを更に細かくカテゴライズしたものなのです。
フェンダーギターがスケールだとすればストラトやテレキャスといったカテゴリーがモードです。