この記事の目次
ブルースって何?やり方
ブルースの発祥と歴史
ブルースとはシャッフルを基本としたさまざまな音楽に影響を与えたとされる音楽。奴隷制に苦しんだ黒人から生まれた悲しみの歌とされている。実はブルースは誕生してからまだ間もないジャンルで、100年ほどしか経っていない。
12小節のループ
最も普及している基本的なブルースは12小節から成立し以下の度数で進行する
ブルースはアドリブ音楽
アドリブで楽しむ!即興性の強いジャンル
ブルースはアドリブ要素が非常に強く、12小節と3つのコードという簡易性とノリの気持ちよさから、基本的にほとんどのブルース曲はテーマとアドリブという構成になっています。また、アドリブはギターや楽器などに留まらず歌で即興で心情や感情を表現する事も多いです。
Eブルースって何?
では具体的に調を踏まえてご紹介します。Ⅰ7やⅣ7の登場から調感を掴みづらいが、俗にいう「Eのブルース」とは以下の様なコード進行になります。
Eブルースはこんな感じ
「3コード」や「ロックンロール」との違い
3コード
3コードとは、その名の通り3つのコードの循環を指しています。これはもちろんブルースも含まれますが、シャッフルやストレートの指定があるわけではなくジャムセッションにおいては12小節ルールがぼんやりと存在します。
ロックンロール
ロックンロールはそのジャンルの多様性と発展から意味が広義に渡ります。ブルースの様な3コード12小節進行のシャッフルがないバージョンをロックンロールと定義づける事が多く、更にカントリー要素を足したものをロカビリーと呼びます。
ロックとロックンロール
近年ではロックとロックンロールは区別される事が多く、俗にロックと呼ばれるジャンルは更に広がりを見せていますが、ジャンルの境界線は非常に曖昧で主観に基づく要素が大きい為、ここではあえてブルースのシャッフルなしバージョンのみをロックンロールとしてご紹介致します。
ブルースを聴いてみよう
では実際にブルースとはどういった感じなのかを聴ければと思います。ブルースのレジェンドとも言われるB.B.KingとJohn Mayerによるブルースセッションです。
3コードセッションはこんな感じ
ブルースをすぐに弾こう!セッションのやり方
ブルースは3つのコードを覚えてしまえば誰でもセッションに参加出来て楽しめる音楽です。まずはAブルースを覚えてしまいましょう。
Aブルースの進行を覚える
Aブルースで使うコード
Aブルースで登場するコードはAとDとEの7thコードですので簡単!
シャッフルで弾く
コードを覚えたら実際に下記のストロークでシャッフルで弾いてみましょう。シャッフルって何?って人はまず下記の参考リンクから見てください。
参考:シャッフルって何?パターンや種類【ハネる/スウィング】
ストロークの書いてある楽譜4小節くらい
はじめの4小節が弾けたらあとは12小節を同じ様に通して弾いてみましょう。
ターンアラウンドを弾いてみる
ターンアラウンドとは12小節の締めに序章に戻るための戻りフレーズの様なものです。様々なターンアラウンドを下記の参考記事で紹介しています。
参考:【ブルース】調定番ターンアラウンド3種類【動画とTAB】
B.B kingの様なブルースにたどり着くためには人生をかけた鍛錬と経験が必要になりますが、ブルースでアドリブを楽しむだけなら実は何も難しい事はありません。
Amペンタトニックスケール
下記のポジションの内どこかを選んで一つずつリズムに合わせて弾いてみればいいだけです。これをAmペンタトニックスケールと言います。
スケール表を見ながらでも大丈夫ですので、バッキングトラックに合わせて練習してみましょう。
バッキングトラックは動画サイトなどで「A blues backing track」と入力すれば数えきれないほどの伴奏音源がヒットします。
参考までに一つ載せておきます。
ブルースはまだまだ若い音楽
以上ブルースについて簡単に解説しました。ブルースは誕生してから100年余りと、クラシック等に比べ長い歴史の中で見ればまだ誕生したばかりとも言えます。ギターと歴史を共にしながら育ってきた音楽のこれからの発展と更なる音楽の誕生に期待が膨らみます。