カノン進行ってなに?
カノン進行とは
下のコード進行の事をカノン進行と呼びます。
Ⅰ➜Ⅴ➜Ⅵm➜Ⅲm➜Ⅳ➜Ⅰ➜Ⅳ➜Ⅴ
カノンという曲がある
カノン進行というのはパッフェルベルのカノンという曲のコード進行の事で、定番な進行なあまりにそのコード進行の代表曲としてカノンが持ち上げられます。
パッフェルベルのカノンはこんな曲
みんな大好きな進行
クラシック音楽にあまり馴染みがない人でもカノンは聞いた事があるのではないでしょうか。それだけこのコード進行と付随するメロディーが印象的で好きな人が多いのです。
カノン進行は具体的にどんなコード?
Canon on Cの場合
C→G→Am→Em→F→C→F→G
ハ長調と呼ばれるドを基音とした場合のコード進行が上記の通りになります。ですがこれだけだとあまり多くの曲に使われてるようには感じませんよね?
他の調でもカノン進行は出来る
実はカノン進行というのは進行の間隔の事を指しているので他の調でも同様にカノン進行と呼びます。
この場合もカノン進行
Canon on Dの場合
D→A→Bm→F#m→G→D→G→A
Dを基音とした場合でも同じようにカノンと同じ進行になります。カノンはDメジャーキーで弾かれることが多いですが、これをCメジャーやEメジャーなど他の調に移した場合もいずれもカノン進行と呼ばれます。
コード進行とメロディは関係ない?
伴奏とメロディは別
カノン進行というのはコードの事を指していて重要なのはコード感です。コード感というのは単音のメロディではなく伴奏の和音の事をさしているのでカノンのメロディと似ているからカノン進行というわけではなく伴奏の流れが同じだからカノン進行という事になります。
[word_balloon id="3" size="M" position="R" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="round_2" balloon_shadow="true" border_color="transparent"]コード進行が同じだとメロディも似て聴こえるかもしれないけどね![/word_balloon]
ポイント
どんなメロディでもコードがカノン進行だったら、カノン進行と呼ばれる!
カノン進行が使われている有名曲
カノン進行は色々な曲に使用されていて、有名曲でキャッチーなものが多い。
カノン進行が使われている有名曲
どうしてカノン進行は好かれるの?
下降していく音「クリシェ」
カノン進行が長年親しまれてきたのはクリシェが気持ちいいからです。ラインクリシェと言われる音が一つずつ下がっていったり上がっていったりする感覚が実はバラバラに見えるコード進行のカノン進行もベースラインや音の構成を見ていくと理論的に組み上げられているのが分かります。例えば
クリシェ 【クリシェ】 cliche 〔仏〕とは
同じコードが続くとき単調さを避けるために、装飾的に加えられるラインのこと。
ベースの流れをコードに書き出すと…
C→G/B→Am7→Am9/G→F→C/E→F→G
とカノンの四重奏のメロディを追っていくとコードは上記のように表せます。ラインクリシェの様のコードの一部分のみが変化していって最後のドミナントコードであるGまであがっていくのがとてもスムーズで美しいですよね。この美しさに魅了された人がカノン進行改めカノン信仰しているわけです。
[word_balloon id="1" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="round_2" balloon_shadow="true" box_center="true" border_color="transparent"]これで君もカノン信者だにゃ!![/word_balloon]