フレットの真上につけちゃダメ?!カポタストってどうやって使うの?使い方

投稿日:2020年1月21日 更新日:

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カポタストの使い方

カポタストとはこういったやつのことです。

これをどうやって使うかについて解説致します。

カポタストの基本として、カポタストはネック部分に設置し指板のフレットを丸ごと1列押さえることが出来る機材です。

クリップするものや巻く式のもの、ネジで固定するもの等があります。アマチュアのみならずプロでも良く使用されるギタリスト必須のアイテムです。

中には弦を部分的に押さえるものもあります。

カポタストの種類やおすすめについては下記に参考リンクを貼っておきます。

参考:【カポタストのおすすめ】

カポタストの装着方法/装着位置

カポタストはネックに装着する機材です。基本的にはフレットとフレットの間に配置しますが、下の弦側が押さえづらい人等は下の画像の様にずらして配置してもOKです。

フレットの真上にカポタストを置いちゃダメ?!

れお
れお
フレットの真上にカポタストを付けるとなんだかピッチが安定して音も張りが出てこれいいんじゃないか?!

って思う人たくさんいると思います。顕著に分かるのがエレキギターにカポタストを装着した場合、弦のテンションが弱いのでカポタストを装着した途端にピッチがずれたりします。これがフレットの真上に付けると不思議とあまりずれないんですよね。取り付け方は下の画像を参照下さい。

これは指板に比べフレットの方が弦に近い高さにある為で、フレットに直接乗っけた方がカポタストが弦を引っ張ってしまう効果を軽減します。

ここまでですと何だか全てフレットの真上に付けても良いのではないかと思ってしまいますが、ではフレットの上に装着するデメリットはあるのでしょうか?

ピッチがズレやすい?

ピッチはずれやすい

フレットの真上に付けると音がズレやすいと言われています。フレットの真上に装着してしまうとカポタストとギターの設置面が『線』になってしまう為制御力が弱くなってしまう為です。一方指板に設置するとカポタストとギターの設置面が『面』になるので『線』に比べて弦の制御力が高くなります。ですので『面』である指板への設置に比べ『線』であるフレットへの直接設置の方がピッチがずれやすい/安定性に欠けると言えます。

カポタストがズレやすい?

必ずしもそうとは言えない

フレットの真上に設置する事によってバランスを崩してしまったカポタストが高フレットか低フレット側のどちらかにずれてしまうという事ですが、これはカポタストをしっかり設置すればほとんど起こらない問題のはずですのでデメリットとは言い難いです。仮にずれてしまうという方はカポタストが専用のものではないか張力が弱すぎるものでしょう。

フレットへのダメージがある?

ダメージはある

フレットへのダメージ論はギタリスト界隈では非常にセンシティブな話になりますが、フレットはネックに打ち込まれて接着されているものですのでそこに一定の圧力を欠けることがギターに対して良い影響なのか悪い影響なのかは議論するまでもありません。フレットの高さは微細に設定されていて少しでも高さが変化すると直接的に音色に関わったりする根幹の部分です。しかしカポタスト程度の圧力がフレットにかかったところでギターに対してそこまで大きな影響があるのかは固体差によりますしカポタストの力にもよりますので一概にこうだと明言することは出来ません。

弾きにくい?

比較的には弾きにくくなる

フレットの真上という事は0フレットに少なからず侵食している状態ですのでFコードなどを押さえたい場合、人によってはかなり押さえづらい感覚になります。

サスティンが減る?

サスティンは減る

0フレットを侵食している状態という事ですが、かなり際に設置しているかカポタストがフレットよりも細い状況下ではない限りはカポタストが開放弦を鳴らした時に少なからず触れてしまう状態になっているはずです。ほとんどの場合聴覚上認識出来ないレベルの話ではありますが、弦振動するたびにカポタストにタッチしているイメージをして下さい。音の延びを殺してしまっているのが分かると思います。これがサスティンへ直接的に減衰効果を与えてしまう原因になります。

フレットの真上にカポタストを付けるのは結局どうなの?

上記の想定されるデメリットが許容出来る人にとってはもちろんOKです。ですが、あくまでも自己の責任の下行うようにして下さい。楽器のメンテナンスや反りに関しては下記のリンクを参考にして下さい。

参考:【ネックが曲がっている!!順反り・逆反りって何?】

参考:【ギターメンテナンス:最高の状態に保つ為にチェックしたい7項目】

カポタストを付けたままチューニングしてもいいの?

カポタストをつけたままのチューニングに関してですが、付けたままチューニング行なっている人をよく見かけますね。カポタストをつけたままチューニングを行う理由としては、カポタストを装着する前と後とでは弦の張力バランスが変わってしまってピッチが全体的に変わってしまう。

と言った事が考えられます。カポタストを付けているのだから開放弦のピッチは変わって当然と思うかもしれませんが、ここで述べているピッチの変化とは張力バランスそのものについてですので相対的に見ても少しピッチがずれてしまう現象を指しています。要するに、カポタストを付けて想定される音がそもそもずれてしまっているのです。

これはカポタストがフレットの高さ分弦を引っ張ってしまう事から発生する現象で主にピッチは高い方にズレます。フレット間隔が広いギターやフレットと指板の高低差が大きいギターなど顕著でエレキギターにカポタストを付けると違和感を感じやすいのはこの為です。

ではカポタストを付けたままチューニングを行う事でデメリットはあるのでしょうか?

以下の問題点が想定されます。

1、カポタストを付けているフレットの前後で張力に差が発生する為チューニングがズレやすい。
2、巻弦やコーティング弦だと表面を削ってしまうなどダメージを与えてしまう。
3、フレットや指板に弦が接触しながら弦を巻く為フレットや指板に直接的なダメージがある。

チューニングのズレは技術的な問題ですので許容範囲内だとしてもフレットや指板へのダメージはかなり痛手です。つまりこれはNGだと思っていいでしょう。ですが、カポタストの張力が1回や2回でフレットや指板に与える影響は微々たるものですので短期ではなかなかダメージは見えないでしょう。長期で考えた場合楽器のコンディションを万全に保っておきたいプレーヤーは控えた方がいいでしょう。

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