MartinD-28,D-18ってどんなギター?
Martin社の最高傑作
大手ギターメーカーのMartin社の誇る最高傑作であるMartinのD-28,D-18は日本では絶大な人気を誇る圧倒的定番のスタンダードシリーズ製品となっております。ギタリストであればほとんどの人が一本は所有していて、レコーディングやライブ演奏にも重宝される名機です。
Dシリーズとは?
Dはドレッドノートの事
そもそもDシリーズとは、ギターのボディ形状のことを指していてドレッドノートのギターの頭文字であるDの事です。ドレッドノートサイズのギターはボディが大きいことが特徴ですが、昨今の通常規格となりつつあり販売されている過半数がこの規格といっても過言ではないほど流通されています。
ドレッドノートはボディが大きいので音量も大きい事が特徴です。D-28とD-18とともにドレッドノートサイズ規格のギターということになります。
28と18の意味は?
数字は型番
28や18という数字がついている意味ですが、この数字は具体的な何かの大きさ等を指しているわけではなくMartinギターの型番になります。ドレッドノートギターの28番と同じく18番という具合に使用されている材が別だったりします。
数字が大きい程高グレード
一方で、数字が大きければ大きいほどいいのかというと一概には言えませんが、価格分けグレードでいうと数字が大きければ大きいほど上になります。D-18は最下位モデルと言われますが、基本的には通常モデルと呼ばれるD-28と双璧の人気を誇っていてプロの間でも広く普及しています。
スタンダート規格であるところのD-28はもちろん定番ですが、D-18も非常に高い人気を誇っています。一方で、28よりも高いグレードとなると音や形状というよりも装飾が豪華になっていきます。ですので、音色を追求したい人にとってD-28やD-18が妥当なグレードとなっているようです。
スペック比較表
スペック比較表
ほぼ同じだけどバックとサイドの材が違う!
大きな違いはバック材とサイド材です。ボディの後ろ側と横側という事になりますので、音に直接的な影響があるといっても過言ではありません。ですが、ローズウッドとマホガニーのどちらを好むかの方が重要ですのでどちらが良質であると断言できないのがこの2機種のいいところでもあります。
ローズウッドは超高級木材
ポイント
高級・高品質・超希少
この3単語に集約されているのではないでしょうか。ワシントン条約に目を付けられる材ですから、いずれ緩和されるとしても財テクとしてローズウッドギターを集めておくのもあり?!そして質感や高級家具に使用されている事もあってその美しい杢目のファンは多い。
マホガニーは希少
マホガニーはローズウッド同様高級木材で、高級家具などにも使用されています。色が深いと評されることが多く、丈夫で楽器に使用されるのにも非常に人気が高い材です。
値段と音の違い
値段に関してはほとんど変わりません。一応高グレードとされているD-28の方が多少値段ははりますが、価格帯でいうと同じ高グレードです。価格の違いは上記で表示されている使用材の違いで、両社ともハードケースが付属されます。
価格帯
詳しい価格帯は以下のリンクからどうぞ
D-28
D-18
音の違い
音に関しての違いですが、製造年代や弾きこみや保存状態によって大きくかわりますしピックアップや収音方法によっても実機を直接演奏しなければ聞き比べは難しいですが、参考になりそうな動画をみつけましたのでこちらで比較してみてください。(0:46からD-18になります。)
D-28やD-18の別機種
D-28やD-18を調べるとD-28 authenticとかHD-28などの発展版を見つけることが出来ると思います。
装飾や付属部品が違う
サイズやスケール幅など基本的な実用面での違いはほとんどないと思ってもらって大丈夫ですが、使用材や付属部品や装飾や構造などが変わってきます。例えば28Eと書いてあるものはD-28+エレクトロ部品となり、つまりピックアップなどが付属されているという事になります。
HDはヘリンボーン
HDはヘリンボーンという装飾の付いたドレッドノートという意味で、ボディの構造が少し違う為に音響もまた変わってきたりします。
同シリーズの別機種に関しては通常のスタンダードシリーズと大きく違いはありません。音を追求しきりたい人や「どうしてもボディにスキャロップドブレイジングをした鳴りのあるギターがいい」というくらいにマニアックな人でない限りはD-28やD-18で期待値以上の働きはしてくれると思います。
一方で別機種になったりエレクトロを導入するだけでも値段は跳ね上がるので注意が必要