この記事で分かること → スリーフィンガーの弾き方
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スリーフィンガーを練習してみよう
定番のスリーフィンガー
今回はBlack Birdで使用されていたフレーズの様な定番のスリーフィンガーを行なって行きたいと思います。こちらのフレーズを軸に他のパターンへの応用等も可能な柔軟なフレーズになっていますので、まずはこちらから覚えましょう。
TAB
参考動画
詳しい練習手順
こちらのフレーズを習得するにあたって必要な手順は5つあります。
チェックリスト
- リズムを読む
- コードを押さえる
- 右手のみでのパターンを覚える
- ターンアラウンドを覚える
- 全て合わせる
step.1
リズムを読む
音符は8・16・16・16・16・8の繰り返しになっていますので、タン・タカ・タカ・タンの繰り返しになります。リズム譜の読み方について知りたい方は参考を参照ください。
step.2
コードを押さえる
コードの押さえ方ですが、以下を参照ください。
この手順で押さえていくことになります。
step.3
右手のみでパターンを覚える
コードとリズムが出来るようになったらいよいよスリーフィンガーの肝である右手を練習しましょう。
使用する指
- 親指
- 人差し指
- 中指
この3本を使用して弾くことを総称してスリーフィンガーと言います。基本的にパターンは同じですが、スタートが5弦か6弦かで微妙に違います。1小節目の様な5弦スタートと3小節目の様な6弦スタートのパターンを説明します。
step.4
5弦スタート
親指で初めに5弦から弾く場合
step.5
6弦スタート
親指で初めに6弦から弾く場合
この二つのパターンを無意識に出来るように繰り返し練習してください。意外とパターン化してしまえば2~3日程で慣れてきますので継続する事と丁寧に行う事を意識してください。パターン化したフレーズを確実に習得するためにはどのように練習したらいいのかは下記のリンクを参考にしてください。
step.6
ターンアラウンドを覚える
ターンアラウンドとはフレーズを終えたときに先頭に再度戻る際に用いられる反復を連想される様なフレーズの事でその名の通り振りかえるといった意味になります。
今回のフレーズでは赤い線で囲った部分がターンアラウンドになります。
では実際の音を聴いてみましょう。
step.7
全て合わせる
最後は全てを合わせます。
慣れてきたらアクセントを裏拍に入れてあげるようにすると更にリズミカルに聴こえるようになります。
練習の際はメトロノームを使い、まずはBPM60程からスタートしましょう。慣れてきたら徐々にテンポを上げ140程で安定して弾けるようになればマスターしたと言えるでしょう。
世界的な曲にも使用されている奏法
スリーフィンガーはその名の通り指を3本使って演奏する奏法の事です。スリーフィンガーを使用した楽曲はたくさんあり、疾走感が生まれたり音がたくさん重なってとても綺麗な和音や世界観を生み出します。
今回はこのスリーフィンガーのやり方を解説し、実用的なフレーズで練習方法を説明します。
[st-kaiwa1r]どうやって弾くのか知りたいね![/st-kaiwa1]
スリーフィンガーが使われている名曲
スリーフィンガーの使われている曲と、それがどういった効果を持っているのか考察してみます。
禁じられた遊び
クラシックギターで演奏される事が多い有名曲。三連符がひいたすら続く曲でメインメロディーが一拍ずつ高音部で鳴り続けるのに対し、スリーフィンガーによってコード感とリズム感が演出されていて、悲壮感を表現しています。また、演奏レベルとしては然程難しくはありませんが、一小節に対する音数の多さと音程の離れ方が曲の聴こえ方を難易度が高そうに感じさせます。
Black Bird
The Beatlesののこの楽曲はツーフィンガーなどでも演奏される事がありますが、代表的なスリーフィンガーのパターンを使用しています。イントロのリフが一度聴いたら忘れられないほど印象的でキャッチーなのは、まさにこのスリーフィンガー効果と言えるでしょう。ゆったりとしたメロディーとは対照的にタンタンと進んでいくフレーズがメロディーが抜ける部分を補う様に音を紡ぎます。
22才の別れ
日本にフォークソングが流行した時代の代表曲も実はスリーフィンガーで演奏されています。イントロからメロディーの単音とスリーフィンガーの伴奏フレーズが印象的な楽曲で、イントロのみですぐに判断出来る程の有名フレーズで青春時代を思い出す方は多いのではないでしょうか。
以上の3曲で大体スリーフィンガーの雰囲気が掴めたと思います。スリーフィンガーと単に言ってもリズムやテンポやパターンが違ったりすると聴こえ方も大きく違います。
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