ギターのスタンダードチューニングにおける世界で一番押さえるのが簡単なコードをご紹介致します。
Eマイナーセブンスイレブンス
押さえ方がこちら
なんでこんなに簡単なの?
何も押さえなくていいコードでありながらコードは意外にもシンプル。Emだけでも十分簡単ですが、
本来押さえるべき2箇所を取り除いた形がこのEm7(11)コードになります。
音の配置/構成音
このコードの呼び方は
Em7⁽11⁾
音の並びは以下の様になっています。
弦 | 音 | 度数 |
1 | E | Ⅰ |
2 | B | Ⅴ |
3 | G | ♭Ⅲ |
4 | D | Ⅶ |
5 | A | 11th |
6 | E | Ⅰ |
EをⅠと考えると上記の様な並びになります。♭Ⅲと11thが混在しているので少し怪しい感じの音になりますが、オクターブ離れているのでテンションとして認識します。
どんな時に使えるの?
こんな時に使える!
マイナーコード+テンションの11thになりますので、メジャーキーのダイアトニックの想定としてはⅡm、Ⅲm、Ⅵmで使うことが出来ます。
→Ⅱmのとき
Dメジャーキーの時。調号の♯が2つの時
→Ⅲmのとき
Cメジャーキーの時。調号の♯が0個の時
→Ⅵmのとき
Gメジャーキーの時。調号の♯が1つの時
こんな時は使えない!
基本的には結構使い勝手がいいEm7⁽11⁾のコードですが、一方でテンションコードの宿命ともいうべき構成音が多い為に、音が半音で重なると不協和音が目立つといった欠点があります。メロディーラインなどでアヴォイドノートの音が長く重なる場面は避けた方がいいと言えます。
他にも色々なコードを簡単に弾く事が出来る
今回ご紹介したのは何も押さえなくても弾けるコードでした。他にも様々な表記方法がありますが、あえてEをⅠとして分かりやすい方法でご紹介しています。音の順番を変える事で様々な和音構成を作ることをヴォイシングと呼びます。
他にも様々なコードを同様に簡単に弾く事が出来るので参考のリンクを貼っておきます。